2022/04/07...16:47

33巻読んだ。(ネタバレあり)
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33巻読んだああああああああああ!!!!!
うわああああああああああああ!!!!!(大泣き)


どこがよかったって言えば言うほど野暮になりそうなんですけど、一番好きだったのはA組が自分の経験を重ねたり振り返ったりして緑谷を連れ戻す説得をするシーンです。個人的に砂藤くんの「食紅貸してやんねえ」が一番刺さりました。日常に近いところってこういう時めちゃくちゃ刺さる。

一番泣いたのお茶子の演説。あんなん泣く。お茶子いいこ……本当もう、優しい人じゃないと言えないことを訴えてくれてぐわっときた…お茶子……個人的に33巻のMVPです。

あとステインすごくよかった……。ステインの言う「ヒーロー」って、他のための自己犠牲っていう心根と意思が前提にあって、本物のオールマイトを目の前にしてもその前提がなければヒーローとして認めないってところが彼の揺らがない心眼だなと思いました。普通、オールマイトってだけでヒーローとして扱ってしまいそうなんですけどね。
でも、異常なまでの執着を持つほどのファンだからこそ、オールマイトを贋物と言えたのかもしれませんね。オールマイトを敬いながらも贋物と言えるのって、確かにステインだけだなと思います。現役ヒーローたちも雄英の人たちも過去の功績を讃えてヒーローと扱ってくれるし、群衆はヒーローという肩書きしか見てませんし、先生や死柄木はそもそもヒーロー云々以前に邪魔だと思ってるからヒーローの前提条件とかどうでもいいですもんね。
保須のステインの動画が回って彼の熱に影響を受けた人間が善悪どちらにもあったのを思い出します。ステインの本質を見極める純粋さはかっこいい。崇高すぎて社会に適合できなかったところが偉人に似てるなと思います。彼が将来歴史として名を残すかは分かりませんが、世を騒然とさせたヒーロー殺しとしてWikipediaには載りそう。そしてやっぱりファンができそう。


かっちゃんが「デク」を卒業しようとしてるのが個人的にめちゃくちゃびっくり。人に謝ったこともびっくり。心が成長している……。彼は本当に、すごい……なんて言うんでしょうね。言葉にすれば意味が足りなくて、感じたことを余さず羅列しても全部違うみたいな、感情の本質を見せてくれる人だなと思います。人間が意思疎通と効率のために開発した言葉が全部適切じゃないと感じる。爆豪勝己はやっぱり物凄くピュアな人なんだなと改めて思いました。それを描く堀越さんも。
辞書では語れない。

緑谷がみんなに風呂に運ばれてるところ、久々にほっこりしました。
耳郎ちゃんめちゃくちゃよかったです。前は自分たちの境遇を言葉にしてみんなに話したり(あの時と同じじゃんね、と文化祭の時と現在を重ねたやつ)、自分から啓示することなんてなかったのに。文化祭以降、彼女も変わったんだなと思います。リーダーの素質を感じました。



あとね、一番大事なところなんですけど、タイトル回収で泣いてしまった。
お茶子……。



ヒロアカが完結してしまったら、とっても寂しいですけど、全てが終わった後に原作沿いで夢小説書いたら、少なくともあと5年は楽しめるような気がします。原作沿いを書ききったことないのでやれるかは分かりませんが(サイトに載せてはいるけどとっくの既に飽きているし)、改めて原作熟読したり、アニメ見ながら解釈深めたり(供給過多で死なないように頑張る)、彼らの世界観や関係性や成長を壊さないように、もう一人誰かの視点を加えながらみんなのことを見つめられたらいいな、と最新巻を読むたびに思います。

32巻の終わり方で、33巻読んだら絶対に死ぬと察していたのでずっと先延ばしにしてましたがやっと読めました。

緑谷の説得の決定打が飯田くんだったところ、二人が友達であることを感じてすごい好きでした。飯田くん、最初は緑谷にとって怖い人だったし、飯田くんも緑谷を快く思ってなかったのにね。相手の無茶を止めて、お互いの手を引ける人になったね。
緑谷にとって初めての友達の飯田くんとお茶子が、自分を止めてくれたり、守ってくれたりするの、すごくよかった。
緑谷、幸せになってほしい。

 






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