-さてさて、愚かなのはいったいどちらなのか-




(そんなの、わかるわけないでしょうに!)


花魁映画を見て、焚き付けられました奏です←
というわけで、時代物です。時代物おいしいですはい。


主人公が瞬きしたら、幼い子供の姿で過去≠ノ飛ばされます。嘘って言ってよ!
しかも過去、未来じゃない。
どっかの城の女中の子として拾われ、育てられます。ラッキー!


このまま普通に暮らして隠居だ隠居!とか思ってたらおっと、目の前にいるのは前世馴染みのあの女!
彼女の名前はお雪。前世は雪乃。前世で馬が合わずいろいろあったご様子。
主人公はまえまえから因縁がある彼女の出現がうれしくない、できれば逢いたくない。でも彼女は女中頭、前のことを覚えているのでしょう、いじめられます。


主人公だって黙っちゃいません。何せ女中頭というような上の立場は恨まれるもの、
しかも彼女は根回しが完ぺきではないようなので、そこに付け入らせていただきます^^


いじめられるところを(わざと)友人に見せたり、痣を(わざと)うっかり見せるように仕向けたり、まあ手は尽くしました。
そしたらあの女、なにしたと思います?
上の連中に体売って、わたしを解雇にしやがりました、まじないわ。


ここで黙っていないのが主人公の両親。軽い一揆のようなものを起こして(俗にいうボイコットですね)お雪をやめさせます。



お雪は身寄りのない女でしたから、その後の消息は誰も知りません。
ええ、わたしが殺したようなものですねえ。
あはは、なんでこんなに空しいんでしょうね?


お雪を憎いと思ってたんだけど、実は執着に近い愛情も抱いてて、気づかずに殺したことに罪悪感を抱きつつ生きる主人公と、
ほんとはいじめなんて起こしてない、周りの(主人公LOVEの)ヤンデレのせいで苛めたと勘違いされる主人公LOVEなお雪の報われない話。


その後、来世であったら愛すると決めて、死んだら元の時代(現代)に戻ってきてました。
再会したら、お雪は女から男になってたけど、あんたならどっちでも愛したげるからいいや、ねえ?



「ごめんね、気づけなくて、ほんとは愛してるの。」


「好きで好きで仕方ないの、きみならなんだっていいよ。」








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