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病院の緊急搬入口に着いた時リツカの息は止まり、後ろから着いて来ていたパトカーと、病院の看護師とが車に群がった。警官に覗かれる前に銃を座席の中にある隠し場所にしまい、リツカは男と看護師に任せて私は警官と向き合った。

「娘が死にかけていたので慌てていた。申し訳ない」
「事情を説明すれば我々が先導したんですよ?」

看護師が持って来た搬送カートにリツカは乗せられ、すぐに人工呼吸の為のマスクを当てられた。看護師と男がそのカートと共に病院へ消えた。

「説明する時間がないほどに、緊急だったので。罰金ならば払います。事故にはなっていないと思いますが、あったならその費用も払います」
「いや…事故は起きていないようだが…君は運転が上手いな。娘さんのところに行ってあげて…話はその後に」

警官は私にそう行ってパトカーに戻った。胸に付けた無線機で報告をして、パトカーに再び乗り込んだ。
私も一度車に乗り込み車を緊急搬入口から病院の地下に停め変え、もう一度先生に連絡した。まだ出なかった。そして今度は家に連絡した。出たのは少年だった。

『レヴィ、どういう事?アスモ何もわかってないんだけど』
「…櫛は先生からではない」
『だろうね、我が家の姫って多分リッカの家にとっての姫でしょ。家主ってあのおばさん。気付いていたら開けなかっただろうけど、レヴィも疑わないなんてどうかしてる』

疑ったが、確かに自分が甘かった。
リツカが負傷した事で少年はかなりイライラしていた。私に当たられても仕方がないが、私は当たられても文句は言えない。確かに護れたはずだったのに、私の過失だった。

『…それで、リッカは?』
「おそらく大丈夫だ」
『おそらくって曖昧だなあ…僕もそっちに行きたいんだけど、そこ何処?』

私は病院名を伝えた。

『わかった。レヴィはルシファーと話した?僕、繋がらないんだけど』
「私もだ」
『じゃあ先にルシファーのとこ寄ってから行くから、ルシファーの事は任せて。レヴィはリッカを任せるよ。看護師たちからリッカの事漏れないようにするのは、レヴィが一番適任だと信じてるからね』


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Dog-ear ??
SCHNEEWITTCHEN






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