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リビングに入ると、そこにはリツカもブブもいて、私は自然と微笑みがこぼれた。リツカに駆け寄り、私は思い切り抱き着いた。

「お帰りリツカちゃん!」
「…お帰り、アスモ」
「あ、そっか、私が帰って来たんだったわ」

リツカの肌はすべすべしていて、心地がいい。声も聞いているだけで染み渡るように私の耳に馴染んだ。
私が抱き着いたまま、ごろごろしていると、ブブもそこに突っ込んで来た。

「ドッカーン!アッシー、私リッちゃん見つけたよー!偉いー?」

引っ付いたままの私とリツカを、突っ込んで来たブブはまるごと抱き締めてそう言った。

「見つけたってブブ、アスモのが先だったし、ブブはここでつまみ食いしてただけでしょ」

私とブブに埋もれたリツカは、抵抗もせずに腕の下からもごもご言った。リツカのチクりにブブは衝撃を受けたようにのけぞった。

「駄目だよリッちゃん!内緒にしなきゃアッシーにバレちゃう!」
「もうバレてるわよブブちゃん」
「ええ!バレた、リッちゃんのばか!」
「はいはい」

その私達の様子をリビングのソファーで見ていたサタンの、馬鹿か、という小さなツッコミがブブの耳に届き、ブブは今度はサタンに突撃した。
ソファーのサタンの横に飛び込み、両手で体重を支えて一瞬逆立ちのようになったかと思うと、ブブはその体勢から思い切りサタンの頭目掛けて足を振り落とした。

「とりゃっ」

ドスッというすごい音がした。

「…ってえなてめえ!いい加減殴り潰…」
「いったーい!スネに当たったー!馬鹿ー!石頭ー!」

サタンの反撃を待たずに自滅して床でじたばたするブブを、サタンは頭を押さえたまま言葉もなく見つめ、私は慌ててブブに駆け寄った。
しかしブブに声をかけるより先に後ろでクスクス笑いが聞こえて、思わずそこにいる全員がリツカを振り返った。ダイニングテーブルに座るレヴィも、ちょうどリビングに入って来たマモンも、全員がリツカを見た。笑っているリツカを。


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Dog-ear ??
SCHNEEWITTCHEN






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