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その後も朱里とのメールは続いて、舞良がひどく緊張する事もなくなった。
朱里はなんとか相手が誰なのか当てようと質問してきたが、元々お互いの事を知らなかったので正直に答えたところで、ヒントにはならなかった。

《隣の席にはなった事ある?》
《あるよ、一回だけね。覚えてないと思うよ》
《そうなの?わからなくてごめんね(;ω;)》
《泣かないで(笑)》
《笑わないで(笑)》

試験勉強を片手にメールを続け、舞良はその内容にクスッと笑った。

《試験勉強してる?》
《今してるの。でも物理は苦手で…どうしよう。不安だけど明日で最後だと思えば頑張れるp(^^)qあなたは?》
《俺は物理得意なんだ、勉強はしてるけど》
《明日だけ脳を取り替えて欲しいな(;ω;)》
《無理(;ω;)》
《泣かないで(笑)》
《笑わないで(笑)》
《メールが面白くてクスクス笑ってたらメイドさんに笑われちゃった。恥ずかしい》

クスクス笑う朱里が頭に浮かび、舞良は自分の顔が熱くなる事に気付いて手を当てた。
案の定熱く、目の前の鏡を見ても恥ずかしいくらい赤かった。

気まずい関係だった朱里とこんな風にやり取りできるようになって、舞良は倒れそうな程嬉しかったが、同時に自分の正体を明かして昔傷付けられた人だと気付いたら朱里がどんな反応をしてしまうのかが怖かった。

このまま正体を明かさずにメールを続けたかった。
パーティーに誘うなんて、そんなの考えられなかった。直接会うのは怖い。

舞良は最後に朱里と直接対面していた時に叩かれた胸に手を当てた。


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Dog-ear ??
CINDERELLA STORY






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