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恋はニヤニヤと不敵のの笑みを浮かべた。

素面でもこんな人なのか、お酒に呑まれているだけなのか、秤かねた響は苦笑いを返した。


堅苦しいからと恋は響にさん付けと敬語をやめるように言った。フレンドリーな恋に響はすぐ順応した。


それから帰り着くまでの間、一度も話が途切れる事がなかった。

恋が盛り上げ上手なのもあったが、単純に音楽の趣味があっていた事が要因だった。

「あのアルバムは名盤だよね!俺の周り知らないとか言うんだよ、聞かせても解ってねーみたいでさあ」
「可哀想ね、あの良さがわからないなんて」
「いやー俺はそこまでディープな音楽ファンに初めて出会ったよー、ナリちゃん趣味いーね」
「私も!女の子ってロックを理解してくれなくて…ここまで話せる人初めて」

恋はニッコリと笑ってテンションの上がった響を見つめた。

響は急に落ち着いた笑顔を見せる恋に恥ずかしくなり、赤くなって目を反らした。


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Dog-ear ??
CINDERELLA STORY






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