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土曜の夜、舞良が呼んだ黒い塗装のタクシーに響と恋は乗り込んだ。
響が運転手に行き先を伝えるとタクシーは発進した。
窓越しに見送りに出た舞良がいて、響は小さく手を振った。
「なんだ、聞いてたよりも仲いいんだねアイツと」
「はい、友達です…あ!怒らないであげて下さいね、私から友達になったんです」
うっかり本当の事を言ってしまった響は慌てて弁解した。
その必死さに恋は目を丸くしたが、すぐに笑いだした。
冷や汗をかいた響は笑った恋に安堵し、つられて顔を綻ばせた。
「俺はキョウコとかヤスほど厳しくはないよー、誤解だなあ」
「灰宮社長やヤスさんなら怒るんですか?」
「んー、内緒」
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CINDERELLA STORY