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落ち着きを取り戻して、舞良が辺りを確認すると料理が並んでいるテーブルを見つけた。
このパーティーが立食パーティーなのだと、舞良はそこで気が付いた。
「赤羽さん、お腹空いてる?何か食べる?」
「見てみよう」
テーブルに行き着いても視線を感じたが、舞良はそれを無視して朱里を見ていた。
朱里はハロウィンらしい鮮やかな色のスイーツに目を光らせ、何を取ろうかと真剣に悩んでいた。
やっと満足のいくチョイスが出来たのか、スイーツから視線を離すと、朱里はようやく舞良が自分を見ていた事に気が付いた。
「ああっ、ごめんなさいっ…私ケーキに集中しちゃって…何か…?」
「ケーキ好きなの?」
ケーキに真剣になる朱里が可愛く、舞良は笑顔全開で質問した。
その笑顔に朱里は赤くなって、目を瞬かせた。
そしてつられて笑顔になり、大好きなの、と答えた。
笑顔で大好き、なんて言われた日には舞良も落ち着いていられず、早鐘の如し心臓を落ち着かせるのに全勢力をかけた。
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CINDERELLA STORY