11-3.


 薄暗いネットカフェのフラット席。壁というには心もとない衝立のようなもので仕切られた小さな空間の中、九十九くんはパソコンに向かい作業に勤しんでいる。
 読んでいた漫画を横に置いて投げ出していたスマートフォンに視線を移すと、暗転している画面に届いたのはメッセージアプリの通知だった。

『すみません。今日はちょっと遅くなってしまいそうなので、迎えに来ていただかなくて大丈夫です』

 その文字を打っている名前さんの申し訳なさそうな表情が目に浮かび、思わずクスッと笑いを漏らしてしまう。すると、不思議そうな表情でこちらを振り向いた九十九くんが「その漫画、面白いのですか?」と僕の横に積んである単行本を指差しながら言った。
 それは八神さんが最近一気読みして面白かったと言っていた殺し屋を生業とする主人公の漫画で、八神さんは「主人公の技がさ、真似できそうで出来ないんだよ」と子どもみたいなことを言っていた。そりゃ漫画だからね、と返しつつも、少しだけ気になって本棚から引っこ抜いて持って来ていたのだ。

「あー、そうじゃなくて、いや漫画は面白いんだけど……。っていうかごめん、集中してるの邪魔しちゃったよね」
「いえいえ! それにしても杉浦氏ぃ、最近楽しそうですなぁ?」

 懸念事項とやらは解消されたのですかな、とニヤニヤしながらこちらの表情を伺われ、思わず苦笑いを返してしまう。
 解消された、というわけではないけれど、自分で自分の気持ちを認められずにいたせいで留まり続けていたモヤモヤは無くなったように思う。
 自分が彼女に抱いているものが「恋愛感情」に発展したのはいつ頃だっただろう。あの偽デートの時、腕を組んで恋人同士のように振舞いながら「本当にそうだったら」なんて考えてしまっていたことを今ならば素直に白状出来る。

「んー、それはまだなんだけど、ちゃんと向き合い始められたかなってとこ」
「おお! それは良かったです!」
「解決したら報告するって約束もちゃんと覚えてるから」

 時間掛かっちゃうかもだけど、と付け足すと、九十九くんは穏やかな表情でこくんとひとつ頷いた。彼は察しのいい人だから、もしかしたら僕が何に悩んでいるのかうっすら気づいているのかもしれない。
 解決したら、とは言ってみたものの、果たしてこの件は何を持って解決となるのだろう。
 つまりそれは僕が名前さんとこれ以上関係の進展を望むのか否か、ってことだと思うんだけど。何故か客観的に思考を巡らせながら、そこでようやく先ほど届いていたメッセージに返事をしていないことを思い出した。

『それじゃボディーガードの意味ないでしょ。気にしないで、終わったら連絡してね』

 そう返事を返してから、薄暗い天井を見上げてふう、とひとつ息を吐き出す。
 名前さんの隣にいると、いつの間にか本音がぽろっとまろび出ている、なんてことは今までも多々とあった。
 素直で明け透けな名前さんに影響されているのか、彼女と一緒に居ると打算的で捻くれた自分はいつの間にかいなくなっていて。僕のひとことで笑ったり驚いたり、いろいろな表情を見せてくれる彼女が愛しくて、既にかけがえのない存在になってしまっている。
 左の手のひらをぼんやりと眺めながら考える。咄嗟に彼女の手首を掴んで駆け出したあの瞬間、まさか自分の中にこんな感情が芽生えるだなんて微塵も思っていなかった。
 これからも名前さんの傍にいたい。それがたぶん、今の僕の答えだ。


***


 杉浦さんから届いた返事を確認しながら、申し訳なさにこぼれた小さなため息。
 きっと彼のことだから、私がこうしてお断りをいれたとしても迎えにきてくれるに違いないことはわかっていた。
 友達と劇場前広場にあるネカフェにいるから気にしないで、と続けられたメッセージには、確かに迷惑そうな雰囲気は感じられない。しかし、彼が本来自由に使える筈の時間を私が占有してしまっているのは事実で。
 八神さんから元彼が私を探しに来たという旨の報告を受けてから一週間と少し。元彼が接触してくるようなことは未だに無い。なんとなく探しに来てみただけで、結局のところ私の所在なんかに興味などさほど無かったのかもしれない。
 杉浦さんに迎えに来てもらい、駅まで送ってもらうというこのルーティーンはいつまで続くのだろう。彼の限りある一日の時間に制限をかけてしまうことは早々に解消したいと思っているのに、仕事終わりに必ず顔をあわせることが出来るというこの状況をうれしいと思ってしまう自分もいるわけで。
 迷惑をかけてしまい申し訳ないと思う気持ちは本物なのに、相反する感情が体の中をぐるぐると巡っているのは気持ちの良いものではない。
 杉浦さんは、何を思って私にここまでのことをしてくれるのだろう。
 優しくされるたび、その視線をまっすぐに向けられるたび、それこそ顔を合わせるたびに募っていくのは「好き」という単純で、それでいて重たくて厄介な感情だけ。どんどん膨らんでうずたかく重なっていくのに、私はそれをどうすればいいのかわからないまま立ち止まってしまっている。
 偽の恋人じゃなくて、それを本物に出来たらいいのにな。ついそんなことを考えてしまい、慌ててその考えを振り払うべくふるふると首を振る。
 半ば無理やりに意識を目の前にある書類のタワーへと戻す。これを崩してしまえば、来週頃には業務も落ち着く筈だ。待ってると言ってくれた彼の為にも、さっさと終わらせてしまわなければ。
 そうと決まれば自分の作業速度にブーストを掛けておきたい。今の私に足りていないもの、それは確実に脳みそへ送られる糖分である。
 思い立って財布を手に取り、ビルの下にあるコンビニへ向かうために自席から立ちあがる。事務所内に残っているのは私だけなので、念のため入り口に鍵を掛けてからエレベーターのボタンを押した。
 すぐに開いた扉の先、耳に届いたのはもう聴き慣れてしまった夜の神室町を彩る賑やかな音。いわゆる騒音と呼ばれるであろうそれすら、今の私にとってはようやく自分で選んで見つけた居場所のBGMのように感じられる。

「……やっぱおまえの職場張っててよかったわ」

 背後から手首を掴まれたのは、源田法律事務所があるビルから歩道に出た時だった。その声は何故か街の喧騒と混ざることもなく、まるで分離するようにハッキリと聞こえた。
 振り向かなくてもわかる。私の手首を掴んでいるその手のひらの感触を思い出せなくなるほど、時間は経過していないのだから。

「なんで……?」

 引き攣るように絞り出された掠れた声は間違いなく私の喉から発されたもので。問いたいことが山ほどあっても、咄嗟に出てきた言葉はたったそれだけだった。
 早鐘を打つように鼓動し始めた心臓のせいで息が苦しくなる。その姿をみとめるべく意を決して振り返ると、そこに立っていたのは間違いなく地元で一緒に暮らしていた彼だった。

「あの探偵、やっぱりおまえのこと知ってんのにシラ切ってたんだな」

 それが八神さんを指していることはすぐにわかった。そして、彼の口ぶりからおそらく私は八神探偵事務所に出入りしたどこかのタイミングで目撃されてしまっていたのだろう。
 こんな状況なのに冷静にそんな考察が出来てしまう自分に違和感を感じつつ、息苦しさを感じたままじっと彼を見据える。

「ていうか神室町ってめちゃくちゃ治安悪いじゃん。なんでわざわざこんなとこ選んだわけ?」

 その言葉に何も返さず棒立ちのまま、私は必死に頭の中で上手くこの場を切り抜ける方法は無いかと模索していた。

「なあ、なんで逃げたんだ? せめて弁解ぐらいさせてくれよ」

 何も言わない私に痺れを切らした様子の彼にそう問い質されながら、話し合うことすらせずに逃げ出してしまった自分にも非があることは素直に認めなくてはいけないと思う。
 けれど、今ならわかる。彼と私の道はいずれどこかで別たれるものであったのだと。そのきっかけがあの出来事であっただけで、きっと遅かれ早かれどちらかが「ただなんとなく一緒にいるだけ」という理由のない空虚なものに気がついて、どこかで同棲を解消していたに違いない。

「……ごめんなさい。けど私、もう地元にもあなたのところにも帰るつもりないから」

 なんとか振り絞って発した声は、思いの外ちゃんと言葉になっていたように思う。
 あの場所にいたままじゃ気付けなかったこと、出会えなかった人、出来なかった経験が、上京してたった三ヶ月の間に詰め込まれすぎている。
 自分の意思をかたく持って選択をする大切さを知った。それで失敗したことだって即座に頭の中に浮かんでしまうぐらいあるけれど、何も選んでいなかった頃よりはよっぽどいい。
 それに気付くのに些か遅すぎた気もするけれど、彼と相対し、自分の言葉として口に出してみたら改めて間違いではなかったのだと感じることが出来た。

「あれは一回だけなんだって! ……話ぐらい聞いてくれよ、いきなり出て行くことないだろ」
「何も言わないでいなくなったことは私が悪いと思う、でも」
「でもじゃねえよ! 勝手に完結すんな!」

 思わず肩を震わせてしまったのは、彼が大声を張り上げるのを初めて聞いたからだった。
 恫喝されたことにより、情けなくも動かなくなってしまった体。そして、引っ込んでしまった言葉が出てくることもなく、そのままの勢いで壁に押し付けられる。

「っ、やだ、離して……!」

 背中に走った痛みの衝撃でなんとかその行動を咎める言葉を口にすることが出来たけれど、押さえつけられてしまっている状態で出来る抵抗など高が知れている。
 目の前にいるその人のことを、穏やかな人だと思っていた。感情の起伏が薄くて「そうなんだ」とか「へー」とか、そんな言葉が口癖だった彼。
 こんな暴力的な面を見たことがなくて、もしかしたら彼をそんな風に変貌させてしまったのは私が何も言わず逃げ出してしまったからなのではないか、という罪悪感がふつふつと体の中を満たしはじめる。

「なあ、俺たち五年も付き合ってたんだぜ? そんなサッパリ切れると思ってんの?」
「ごめんなさい、でも私には未練も何もないし、さっきも言ったけどもうあなたのところには」

 私の言葉を遮るように、はあ……と深いため息を吐き出した彼は、数秒視線を下に向けていたかと思うと、その口角を不気味に歪ませながら「なあ、この街ってめちゃくちゃ治安悪いよな?」と囁くみたいに静かに言った。

「俺らがこんな風に道の脇でゴタついてても、あーまたやってるな、ぐらいで済んじまう」
「え……?」
「あの探偵とか強面のおっさん、あとは……そうだ、軽そうな男もよく一緒にいるよな。あいつらにチヤホヤされて喜んでんの? もしかして、もうヤっちまってたり?」

 下品なその言葉に、顔がかあっと熱くなる。
 彼の口ぶりから、私と地元に戻って元の関係に収まろうとしていることはなんとなくわかっていたが、その発言には意図してこちらを蔑む邪黒なものしか感じられなかった。
 だめだ、このままここで押し問答をしていてもどうしようもない。私が引くつもりがないのと同様に、彼もそうらしいことがわかったからだ。なんとかこの拘束を振り払い、全力で走ってすぐそばにコンビニにでも駆け込むことが出来れば或いは、と思考を巡らせていると、突然顎を掴まれる。
 なにを、と私が抵抗の言葉を口にするのが先か、その唇を押し付けられるのが先だったのか、そんなのは最早どうでもいいことだった。
 キスをされているのだと、自分の今の状況を把握した途端、重なった唇から一気に広がっていったのは不快感だった。

「ん、や、やめ……!」

 なんとか脚をバタつかせて精一杯の抵抗をみせると、押し付けられていたそれがようやく離される。
 激しい怒りと厭わしさに荒い呼吸を繰り返しながら、悔しさに滲む視界の先、目の前にいる五年という決して短くはない時間を共に過ごした男を睨みつける。

「なァ、これで思い出した? 俺らまだ別れてないんだぜ」

 少し前までは受け入れていた筈のそれに、今は耐えきれないほどの嫌悪しか感じない。私の心はもう微塵も彼に向いていなくて、そして今後も戻ることはないのだと、そこで改めてハッキリと理解する。
 こんな風に無理やり力と言葉で制圧して、私が「帰ります」とか「元サヤに戻ります」なんて言うとでも思っているのだろうか。強引な手段に出たせいで、もう話し合いをする段階にすら戻れないことをまだ彼は理解出来ていない。
 すっかり怯んでしまい、声を出せないことが悔しい。なんとか心を折らないよう睨みつけるのが精一杯なことが悔しい。涙が溜まっていくのを感じながら、こぼれないよう必死に目に力を入れて耐える。

「ねえアンタ、何してんの?」

 その声が聞こえたのと同時に、私を壁に押さえつけていた元彼の腕が緩められる。
 視界を阻むように、私の目の前にはいつの間にか見慣れたデニムジャケットの背中があった。うそ、と小さく呟きながら見上げた先には色の抜けた明るい茶髪の後頭部。今までなんとか堪えていた涙が目から溢れる。
 私と元彼の間に入り、今こうして私を背中に庇ってくれているのは、杉浦さんその人に間違いなかった。

「連絡来ないから心配になって来ちゃったよ、遅くなってごめんね」

 くるりと様子を伺うようにこちらを向いた杉浦さんは、落ち着かせるようにそう言うと後ろ手に私の手を握ってくれた。その暖かさと安堵感で膝から崩れ落ちそうになりながら、それをなんとか堪えてすがるように彼の手を握り返す。

「……別に、俺はいまこいつと話し合ってただけで」
「へえ、そんなことよく言えるね。この子の顔、ちゃんと見てた?」

 杉浦さんはそう言いながら私を背後に隠し、相も変わらず元彼との壁になってくれている。
 今まで堪えていたものが溢れ出して、繋いでいる手が勝手に震えてしまうのを止めようと試みてもおさまることは無く。それを察したらしい杉浦さんが、まるで大丈夫だよとでも言うように強く握り返してくれた。

「僕は名前さんがアンタのところに戻るって言うなら首に縄つけてでも止めたい気持ちなんだけど、どう? 名前さん」
「……絶対に戻りません」

 そうキッパリ言い切ると、杉浦さんが「だってさ、早く帰ったら? もう用事、済んだでしょ」と畳み掛けるように言い放った。

「……っざけんじゃねえ! 部外者は引っ込んでろ!」

 私を背後に隠しながら繋いだ手はそのままに、殴りかかってきた元彼の拳をひらりと躱した杉浦さんは「ちょっとだけここにいてね」と私の手をゆっくりと離す。
 彼はふう、とひとつ息を吐きながら軽く首を回した。

「結局こうなるんだよね、神室町って場所ではさ。……やる気、ってことでいい?」

 ゆらりと構えを取った杉浦さんに、怒りや焦りなんかをありありとその表情に浮かべた元彼が拳を向ける。目の前で行われているそれが現実のものとは思えず、私はただただ自分の両手を握りしめることしか出来なかった。
 スローモーションで流れていくような光景にまばたきすら出来ないまま、荒事に慣れていない元彼の拳を再び容易に交わした杉浦さんの素早い蹴りが何発か綺麗に叩き込まれる。一連の流れは一秒あったか無いか、それぐらいの短い時間であったように思ったが、次の瞬間には背中を地面につけてその場所に倒れ込んでいる元彼の姿があった。

「クッソ……なんだよ、ホスト紛いのチンピラの癖に……!」
「残念でした、僕はホストでもチンピラでもないよ」

 倒れ込んでいる元彼に近寄り、その顔の近くにしゃがみこんだ杉浦さんは「ていうかまだ意識あるんだ。意外とタフじゃん」なんて言いながら冷めた視線を落としている。

「まだやる? 名前さんの周りには僕の他に暴力探偵と元極道もいるけど」

 そのやりとりを伺っていた通行人たちが杉浦さんに拍手を送っている。神室町ではこんな小さな喧嘩なんて日常茶飯事で、何も知らない人たちにとっては今目の前で起きたそれすらいつもどこかで行われている数多あるリアルなパフォーマンスのようなものでしかない。
 けれど、私にとってはようやく訪れた完全なる別離という、ひとつの区切りの瞬間だった。

「私も一発、いいですか?」

 地面に伏したままの元彼に近寄り、その体を跨いで見下ろすと、杉浦さんと元彼が「え?」「は?」と同時に声を発する。
 親指を中に入れ、ぎゅっと握った拳に力を込めながらゆっくりと深く息を吐き出す。おまえ何言ってんの、とか細い声で元彼がこぼした言葉なんか気にも留めず、渾身の力でそれを顔面にお見舞いした。

「えっ!? グー!?」

 驚愕したような声は杉浦さんのもの。
 既にギリギリのところで意識を留めていたらしい元彼には、私のひ弱な素人パンチでさえ強烈だったらしい。昏倒してしまったその男を見下ろしながら、じんわりと熱を持った自分の拳を不思議な気持ちで眺める。

「いったたた……。人の顔って固いんですね」
「当たり前じゃん! あーあ、手の皮剥けちゃってるよ」
「なんだかじんわりヒリヒリしてきたような気がします……」
「今はアドレナリン出てるからそれ程度なのかも」

 今日は僕の車で送るから、と続けた杉浦さんの言葉にこくんと頷き、促されるまま先ほど出てきたばかりのエレベーターに乗り込む。事務所の鍵を開けると「名前さんの鞄、これだよね?」と彼はさっさと私の通勤用鞄を手に取ってしまった。

「あの、大丈夫です、自分で持てますから!」
「ダーメ、無茶した人のいうことは聞けません」

 いいから、と私の左手を握りしめた杉浦さんに手を引かれるまま事務所を出る。未だに伸びたまま意識の無い元彼をちらりと見遣ってから、小さな声で「さようなら」と呟いて視線を外す。
 いつもと変わらない賑やかな夜の神室町を歩きながら、私の半歩前を行く杉浦さんはこちらに歩調を合わせてくれているのがわかる。
 この間、あのパーティーで助け出されて手を引かれていた時は雨が降っていた。あの時、彼の背中にはありありと滲む怒りのようなものが見えていたけれど、今はそのようなものが見えないことにほっとする。
 私が向けていた視線に気づいた杉浦さんは不思議そうに首を傾げ、困ったように眉尻を下げながら柔らかく目を細めると「ホント、名前さんって危なっかしいよね」と言葉とは裏腹にどうしようもないほどに優しい声音で言った。
 ああもう、どうしよう。とくんとくんとわかりやすく鳴りはじめた胸の音が、自分の気持ちを如実に示してくる。
 杉浦さんを好きだと思う気持ちはてっぺん知らずに上へ上へと駆け上がる。どうかこのうるさく鳴る心臓の音が彼には聞こえませんようにと、祈るように痛む拳をぐっと握りしめた。


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