拓蘭



「なぁ神童、今日泊まりに行ってもいいか…?」


珍しく、霧野からの誘いだった。
もちろん断る理由もないため、承諾する。

部活も終えて帰宅し、夕食もお風呂もすべて終わったころにはとっくに22時を過ぎていた。


「そろそろ寝るか」
「…そうだな」

部屋の灯りを消し、ベッドに入る。
静かな空間に、俺たちのおやすみ、という声だけが響いた。



ふと、目が覚めた。
時計をみると深夜の1時半前をさしている。


「…霧野?」
「、神童…」

隣の霧野を見ると、一睡もした形跡がない。

「寝れないのか」
「ん…まあな」

霧野は苦笑しながら答えた。

そして俺は、無意識のうちに霧野を抱き寄せていた。
規則正しく霧野の背中を優しく叩く。

しばらくすると霧野はうとうとし始め、10分後には眠りについていた。


「おやすみ霧野」


俺もそう呟いたあと目を閉じて、眠りに落ちたのだった。




久々な小説。

蘭ちゃんは気になることがあるとすぐに眠れなくなってしまいそうな、
というか管理人がそうなので(笑)
書いてしまいました。

蘭ちゃんはたっくんに抱きしめられながら寝ればいいんだよ←




(6/16)

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