天弥見聞録 | ナノ


【Z感想】情熱は世界を照らしたのか。

遅ればせながら、ようやく! クリアしました!(遅)
「オンリーまでには終わらせねば……」と思っていたのにこのギリギリっぷり。4月10日だけで多分5時間はやった。
色々と言われているし、もう既出の感想もあるだろうけど、思った事そのまま書く。


▼ラストボス:災禍の顕主・ヘルダルフ
クリアタイム36時間、スレイLv51。Twitterでも書いたけど、今までやってきたテイルズの中ではかなり早め&低め。他の方々はどれくらいでクリアしたんだろう。
因みに他だと、一番クリアレベルが高かったのはレディアントマイソロジー3(ディセンダーが80越えてた気がする)、プレイタイムが長かったのはリバース(60時間くらいだったようなw)。だけど今回は見落としていたものがかなりあるので、もう少しじっくりやっていれば50時間ぐらいはいってたのかな。

ヘルダルフは3連戦。初戦はリトライ一度だけで済んだものの、問題は2戦目。インディグやめて!w
ジークフリートで仲間の天族を撃ち込んでいく、という流れは……色々な意味でキツイというか……戦闘下手にとって味方が少ない状態での戦闘は厳しいです!!
最初はザビーダ→エドナ→ライラ→ミクリオという順でやったけど、一番最後のミクリオでしくじって(……)神の雷でドカーンされてジ・エンド。その後も同じ順でやったけどまたしても最後で詠唱を止められず。
一旦コントローラー置いて「なら仕方ない……ミボ、最初に行ってくれ四人出られるうちに」となり、順を逆転させてミクリオ→ライラ→エドナ→ザビーダという順番に変更。
回復が厳しかったけどスピリッツリバースでどうにか持ち堪え、最後のザビーダが撃ち込まれるのを見届け「やったか!?」(フラグ)と思ったけどもヘルダルフはまだやれるご様子。

ロゼ「バッカやろ〜〜〜!!」

息を切らして限界が近いロゼを突き飛ばして、その間の床を打ち砕くスレイ。スレイとヘルダルフのいる足場は下へと落ちて行って、それを見送るしか出来なかったロゼはそう叫ぶ。声は聞こえなかったけど「ごめん」って言ってたのかな。

スレイは優しすぎたというか、そういう部分に関しては正直すぎて逆に不器用だと思えてしまう。アリーシャに何も言わずに旅立ってしまったのも、ロゼをこれ以上巻き込むまいと自分だけが決着の場へと残ったのも、根底にある優しさが起こした行動なんだろうけど、残された側の立場になると「どうして」ってなってしまうのが罪深い。
満身創痍のロゼを残したのはまだ分からなくもないけど、せめてアリーシャにお別れは言って欲しかった……。「あの時アリーシャと出会わなければ、今ここにオレはきっといなかったから」って言って、導師の外套を翻し歩いて行くその後ろ姿をどうか忘れないでいてほしい、そんな感じの会話が見たかった。

最終戦は秘奥義撃てばすぐ終わるとは知らず、残りHP5000くらいまでものすごく頑張って削ってしまったw
周りに岩が突き出る攻撃は上手く回避すればSCがガッツリ回復するから、連携→チェインブラスト→連携をひたすらに繰り返して激闘を繰り広げた……というのに!!w
獅子戦吼対決になったけど、それってそんなに重要な技だったか? という謎。ジイジの遺した雷の力を儀礼剣に纏わせて全力でぶつけるとか、そういう方が燃えたのでは……と思わなくもない。

スレイ「これは、ジイジから託された雷の剣だ!」

みたいな。(……)

決着後、吹っ飛ばされて玉座へ力なく腰掛けるヘルダルフに剣を突き立てるのをまさかプレイヤーの手でやらせるとは思わなかったから、ぼんやりしててもスレイがずっと動かないし「え? え? 何これフリーズ?」なんて思っちゃったけどそんな事はなく。胸刺されたのに頭から血が流れたのはツッコミ待ち?
ヘルダルフから4つの光がふわっと出てきて、それが上へと向かっていくのを穏やかな表情で見届け、マオテラス(……だよね?)と対面し、光に包まれていくスレイ。先に待つのは死ではないけども長い、長い眠り。

スレイ「……ありがとう」

オレを信じてくれたみんなへ。


▼シナリオ
※不満点やら何やら多め。

賛否両論というよりは否寄りが多いのかな。そこまで悪くはないのかもしれないけど、欠けた部分が目立ってよくわからなくなってしまっていたり、王道と謳っていたわりにはそうとは言い難いようなところもあって首は傾げたくなったかな。あとはアリーシャやデゼルの永久離脱や穢れ、殺人に対する認識か。救えなかった命もちょっと多すぎる。
というか歴史が思ってた以上に短くてですね! ヘルダルフの孤独がたったの20年ぐらい!(いや確かに20年ぼっちもツライっちゃツライけども)発売前はもっともっと長くて、壮大なものを想像していただけに拍子抜けというか……グリンウッド大陸の歴史は1000年以上もあるのに、語られてるのはそんだけ? という。
矛盾も発生しているようだけど、序盤の台詞覚えてないのでそこは周回した時にでも確認する。

・従士という設定とアリーシャ
導師の力を借りて手助けする、という設定のはずなのにアリーシャの場合スレイにあまりよくない影響が出てしまうという今作で一番意味がわからない部分。真の仲間云々は未だにモヤってるけどもう何も言わない。
そもそも、従士は導師の力を借りる事で天響術が使えるようになる、という解説文があったはず。そ、そんなんあったっけ……? ロゼが神依できる事を指してたの?
終盤、ラスダンの中でもアリーシャの武器が売っているのが疑問すぎて……。アフターエピソード用? 本当は最後までPTに居る予定だったんじゃないか、という意見を聞いてなるほど〜って思うと同時に「ならなんで最後まで来てくれなかったんだ……!」と本ドン。もう一周遊べないドン。(いややるけど)

ハイランドのために、という情熱を持って行動していたアリーシャが”ゼスティリア”というタイトルの作品で空回りばかりしてしまっているのは、なんだかスッキリしない……。最後は自分の道を歩いていく姿が見られたけど。頑張れアリーシャ!


・ドラゴン
ロゴに居て、これはかなり重要だろうと思っていたけどそんな事はありませんでした。(ドラゴンとは)
発売前にちょろっと出ていた「天族を裏切り地獄へと堕ちた八天竜」なんてものもまったく触れられなかったし、本当に壁でしかなかったというか、ドラゴンでさえも救う方法を見つけ出して助ける、って流れの方が王道だったんじゃないかな? 他に方法がないから殺すんじゃなくてな?
……と思ったけど、ドラゴンはもう元の天族の事などおかまいなく”悪”と認識されちゃってるのかな。なら悪を打ち倒すという意味では確かに王道なんだろうけど、だったら元々天族だったとかそういう設定にはしないで、
災禍の顕主の使いか何かで各地を荒らして回る悪いヤツ、とかそんなんならよかった。

アイゼンがドラゴン化した経緯も語られないし、いくら本人がドラゴンになってしまったら殺してくれと言っていたとはいえ、それが分からないまま殺してしまうのも釈然としない。そもそもエドナを霊峰から連れ出す時に約束した”アイゼンを救う方法”を探していたのか。描写されていないだけ?
救い=死という認識がこの作品にはあるからか、今となってはアイゼンを救う方法を探す、というよりはアイゼンを救うためには殺めるしかない、という方法へと辿り着いてその決意を…………

なんかもうわかんなくなってきた。中断。(……)


・穢れなき暗殺者
ロゼの瞳って、すごく透き通ってて綺麗だなって思う。いっそ怖いくらいに。
風の骨の頭領でもあるロゼ。ぶっちゃけるとレディレイクで出会った時から「あの暗殺者、多分ロゼだよなあ……」ってなってたけど。(尻を見て察したなんてことはありません断じて)

穢れ、というものの概念を掻き回してしまっているのはロゼなのかな、と思わなくもない。憎しみも妬みも、そういった薄暗い感情を一切持たずに暗殺をしているから穢れないのか。
悪いやつは悪い、だから殺す。誰かが救われるのなら手を血で汚したって構わない。純粋、と言ってしまうにはちょっとおっかないけど、冷酷にも見えるその思考を以って暗殺をしているからこそ、ロゼは”決して穢れない白”で居られるのかもしれない?(ちょっと自分でも何書いてるか混乱してるので見逃してください)
あの瞳の色は、ロゼのそんな部分を表しているのかなあと思ったり。氷みたいだけど、触れると冷たい。
「人殺しは罪。どんな理由つけても」「あいつは怪物だったんだよ」という台詞はひょっとして自虐なのか? とも思ったけど、どうなんだろう。「あいつ”も”」だったなら、そう捉える事が出来たんだけど。


とまあ色々不満点をぶちまけてしまったけど、語られるべき部分が語られていたりすれば(ジクフリとか疫病神とか北の大陸とか)もう少し評価は違ってたのかな、と。暗殺関連は盛り込む事で曖昧になってしまうものがあるならヘタに入れるべきではないのでは? とも思うけど。
キャラは好きです。好きなんです。みんな良い性格してるし。(色々な意味で、だけどw)

デゼルは発売直前のCMで盛大にフラグが立っていたので覚悟はしていたけど、思っていたよりも早い離脱で崩れ落ちた。もっとデゼルと旅をしたかった……。ライラのギャグに肩震わせるようなデゼルが好きでした。いいやつだったよなぁ。
だけどその後に加入したザビーダが! 思っていた以上に良いキャラで! ニギヤカ兼癒し兼父ちゃん兼兄貴担当でしたありがとうございます。デゼルの代わりには誰にもなれないし、ザビーダは誰の代わりでもないんだよ……。最後まで素敵なキャラだった。ザビーダが好きだと言う方々の気持ちがすごく分かる。風天族組が愛しい。

スレイはその結末を見届けても一番好きである事は変わらなかった。優しすぎて、正直で、嘘ひとつつけなくて、遺跡のことになると熱く議論交わしちゃって、おやつ作りがへたで、何気に女子力(笑)高くて、器用ではあるけども不器用でもある。

「あの人が嘘を言ったとしても、アリーシャが受け止めた気持ちは本物だろ? それで今ここにいるアリーシャは、間違いなく現実だよ。オレが保証する」

このイベントがもうほんとに好きすぎて、表情一つ一つをはっきりと思い出せるレベル。”スレイのヒロイン”はやっぱアリーシャだよ、と再認識した。アリーシャちゃんを抱き締め隊。
だけど白すぎたが故に(……)その思考が時々分からないことがあって、そこはちと残念というか惜しい。主人公だしもっと感情移入出来るようにしてくれてもよかった。単に私に理解力がないのかもしれないけど!

星つけるならば2.5くらいかな。すべてが悪いわけじゃない。


▼戦闘
セルゲイ戦の木、表出ろ。(もう出てるというツッコミはなしで)

時々調整しても「わーやめろ隠すな近すぎ! もっと離れて!」「今どっから天響術飛んできた!? ああー画面外か!」「ちょw見えないw」ってなってしまったけど、カメラワーク以外はあんまり不満はない。かも。
神依ゲーな感じなのが否めないのは少し残念だけど、通常の状態のステータスに合わせて敵を調整していたらそれはそれで弱くなっちゃうし……。骸殻はそこまでそうは思わなかったんだけど、何が違うのか。

人間と天族で1:1にならないといけない、という編成の自由度のなさは少し気がかり。半分が固定なのはちょとつまらない。イベントごとに編成がデフォルトに戻される仕様もちょいと謎。(なんだかんだ不満あった……w)
チェインブラストなどを駆使して連携を繋ぐのはやっていて楽しかったし、天族操作もなかなか楽しいからそこは良い。もう少し術技が多いと更に良かったかな!


▼音楽
これに関しては文句なし。桜庭さんも椎名さんもありがとうございました。主題歌もかなりのスルメ曲だからか聴いているうちに好きになった。
序盤の戦闘曲は王道感あふれていて良い感じだし、フィールドの曲も世界の広さと空気感を表していて(……グリンウッドちっちゃいけど)探索するのはワクワクした。

一番好きなのは”流浪のザビーダ”。とにかくカッコイイ。本人がイイキャラしているのもある補正なのかもしれないけど、1時間はループいけるくらいハマってる曲。
アルトリウスの玉座内の戦闘曲”弓を構えて真実射抜け”もかなり好み。この曲のおかげで長引きがちな戦闘の数々を乗り切れた。水神依の事かな。隣に並んで駆けて行くイズチ組が思い浮かぶ。




あれこれ書いたけど、エンディングでミクリオが笑ったのを見た時「やってよかった」とは思えた。スカッとしないイベントも多かったけど。
なんだかんだ言ってテイルズが好きだし、多分離れられない。この先どうなるか分からないけど、嫌いにはやっぱりなれない。どうか立ち止まらないでくれと願うばかり。




2015/04/12 11:56

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