まろやかなあたたかさを孕むヘーゼルグリーンの瞳。陽だまりのようなその色は、うちに冷徹で残酷な獰猛さを秘めている。
 濡れた葉のような緑がかった黒髪を丁寧に撫でつけて整髪料や香水、煙草の香りをまとっている。
 数多の嘆きを押し潰してきた手は大きくて、通っている血はほかの人間同様やはり赤いのだ。
 輪郭は、木を削り出したかのように無骨で、けれども丁寧な職人がそうしたような繊細さも持ち合わせている。大きな身体は樹木のようにごつごつとしている。
 ふと笑い、おもむろに目を閉じる。

「Layla,I xxxx you」


2016.07.01~2017.06.22 eco miyasaki

prev | list | next