ちょこっとハート





「……というわけで、大家殿」



バンと机を叩く音が響く。


「"ちょこれいと"とやらを作りたいのじゃ」


「あらあら、いきなりどうしたのかしら」



「その…なんだ、世間にはばれんたいんでぃなるものがあるではないか。なので、吾はみ…皆人に…作ろうと思ってな…」

もじもじと目を泳がせ、指をくねらせながら言葉を紡ぐ。

「私に相談してきたのはあなたで四人目ですよ、月海さん」
呆れたように微笑む美哉の言葉に驚く月海。

「何っ?!吾より先に三人も汝に相談したのか?!」
誰なのじゃ、と問う。


「ひ・み・つです」
その答えに月海は納得していない様子だ。

「そうやって皆さんお菓子業界の思惑にのせられて…家計を支えるこちらの事も少しは考えて…「大家殿…?」
全く…と小声で愚痴をもらすが遮られる。


「なんでもありませんよ。では月海さん、さっそく作りましょう」


「うむ、ご指導よろしく頼む」


ちょこっとハート






他の子も書こうとしてる内に10日経ちましたよ、と。
(2010.02.24)







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