08


「どうしようもなく好きなんです」

突然何事よ。
と思わなくもなかったけど、
夏代ちゃんが来て恋バナといえば
三年生のあの子しか思い浮かばない。

「津山くん?」
「うう……」
「津山くんかぁ」
「…………」
「津山くんねぇ……」
「…………」
「津山くんか…………」
「なんですか?」
「いーや?なんでもない」

きっと、津山くんももやもやしてるんだろうな、
そう思ったら少し面白かった。
夏代ちゃんも津山くんも恋愛に
慣れてない感じだから初々しくて面白い。
面白いじゃないか。

んと、初々しくて、可愛らしい!
今時の子は大人びてるからあれだけど
こういうこの方が高校生っぽいなぁ……
若いなぁ………
なんて思いながら恋バナを聞いてた
晴れた日の昼休み。


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