着想から半年が経ち、蝉の声を聞きながら卒業式の話を書くということになってしまいました。どうして半年もかかったんだろうって考えたときに、やっぱり「どういう終わりを迎えるのか」ということについて真剣に考えたからかもしれません。
様々な登場人物を描いてきて、三者三様(四者四様?)の思いを交わし合いながらシリーズを進めていきました。それをどう集結させるかを考えたときに、一度終わらせかけたシリーズを卒業式までもっていった『意地』みたいなものがなかったとは言えません。
自分に一番近いところで語ることが出来たシリーズでした。もう思い残すことはありません。
灯火野