糸電話


小指と小指絡ませて
離した指先からほら
見えるよ細い細い赤い糸

そっと唇を寄せて僕にしか聞こえない
まだか細いけれど君と僕は繋がっている

苦しいとき悲しいとき
君の小さな叫び声が
届きますようにと願ってる空に

吐息も咳も聞きたいよ
その糸少しでも緩めば
どうして何も君に届かない

眠れない夜をいくつ重ねれば眠れるだろう
「好きだ」なんて簡単に言えたらきっと楽なのにね

"辛いことはありませんか?"
君を大切にしたいという
僕の気持ちふわり雪と舞う空に

嬉しいとき楽しいとき
花咲くあなたの笑顔は
僕だけのものだと願ってたけれど

見えないあなた想います
いつでも心のまま笑っていて
たとえ傍に僕がいなくても



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