並木道


なんでもない土曜日
やけに僕を引っ張る君に負けて
起き上がればほら
玄関に輝くblack shoes
「たまにはサプライズもいいでしょ?」と
お茶目に笑う君を前に
「たまには二人で出かけるか」と
決めたセリフは照れ隠し

そんなに高い靴は買わないけど
身の丈に合った靴は
どんなときにでも履いて行ける

止まらない時の流れの中で
君と二人並んで歩きたい
そしてまだ知らない君を探していたい
並木道はずっと続くよ向こうまで
落ち葉のシャワーが綺麗だね

新しい靴はアクセルに
吸い込まれるようだよ
笑いながら辿り着いた
そこは大きなshoe store
買いもしないくせに
赤がいいとか青がかっこいいって
キッズサイズコーナーではしゃいでる

新しい靴はウキウキするけど
履き慣らした靴の
履きやすさはどこか優しい

止まらない時の流れの中で
君と二人並んで歩きたい
落ち葉のシャワーの中で二人きり
まだ未来はわからないけど気にしてるよ
これからも君と歩いてきた道を
大切に残したい

じゃんけんして三歩進んで
やけに続くアイコに笑った日
肩を並べたい気持ちが通じあったんだと
今でも密かに思ってる

止まらない時の流れの中で
君と二人並んで歩きたい
そしてまだ知らない君を探していたい
並木道はずっと続くよ向こうまで
落ち葉のシャワーが眩しいね



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