小説 | ナノ
君限定

「ツッキー!」
「ねぇ、ねぇ、ツッキー!」
「あのね!ツッキー!」
「ツッキー!ツッキー!」


ことある事にツッキーツッキーばかり言う山口。初めはそんな山口が嫌いだった。でもどんなに冷たい態度をとっても山口は引っ付いて離れない。「ツッキー」っていつも僕を呼ぶ。いつの間にかそれが当たり前でいつの間にか山口が隣にいるのが当たり前で。

「うるさい」

いつも口にする言葉。それでも山口は笑顔でこう言うんだ。

「ごめん、ツッキー!」

にこにこにこにこ。

何が楽しいのか何が嬉しいのか僕にはさっぱり分からない。

「どうしたのツッキー?」

顔に出てたのか山口は心配そうに見てくる。

「別に」

冷たく言えば笑顔で「ご飯食べよツッキー!」って言う山口に僕は少し笑った



(山口ってMなの?)
(ツッキー限定でね!)
(なっ!///)


20131010




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