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濡れた股間は篤の抵抗も空しく、陽介によって綺麗に舐め取られ、その刺激で再び先走りを滲ませている。

陽介の下肢に手を伸ばすと、彼もまた先走りで砲身を濡らしていた。
同じ男との行為に興奮していることを知って篤の口元が緩んだのをどう捉えたのか、触れただけの手に猛った雄を押し当てるよう腰を動かした陽介が、クスリと笑った。

「・・・早く欲しいの?」
「ちがっ・・・!」
吐息を押し込む微細な空気の振動にすら快感を見出す篤を、獰猛な欲望を孕んだ目は見逃さない。

「違わないでしょ」
足を広げるように持ち上げられて暴かれた引き締まった尻の奥、ひっそりと息を潜めていた秘所に指を這わせた。
「んっ・・・」
何も施されていない器官に乾いた指で触れられると、皮膚と皮膚が触れ合う感覚が鮮明で、収縮した入り口が陽介の指に吸い付く細かな動きすら、はっきりと脳に伝達される。

「ほら、俺の指欲しがってるの、わかる?」
羞恥に唇を噛む篤を見つめる灰茶の瞳が満足げに細められた。


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