身につけていた衣服は靴下まで全てベッド下に投げ出され、お互いに一糸纏わぬ姿で重なり合う。
「あぁ、んぅ･･･はぅ･･･よ、すけぇ･･･あぁ･･･っ」
「あ、篤･･･あつし･･･」
苦しいと感じるほどに勃起した男性器のくびれまで引き抜いては閉じかける媚肉を欲望の切っ先でこじ開けて奥を抉る動作を繰り返し、深いところまで届くよう、思う存分腰を打ち付けた。
太い楔を飲み込んだ秘腔は、剛直に吸いついて奥へと導き、ヒクヒクと蠢いて陽介自身を欲しがっていた。
陽介によって、排泄器官が淫猥な性器へと作りかえられる。

「や、ぁ･･･いかな･･でぇ･･･っ」
「ん、一緒にイこ、あつし」
「ちが･･･ん、はぁ･･ぅ」
引き抜かれる男性器に追いすがるようきつく締め付ける後腔と、引き寄せるように腰に絡みつく篤の足に応えるよう、より奥深くへと陽介が腰を進めるが、篤はイヤイヤと首を振る。
「は、なしちゃ、ぁ･･いや･･だ･･･あぁん」
激しい運動で汗光らせる陽介の首に腕を絡め、ぐいぐいと抱きしめられる。
最奥を抉るよう腰を回された篤は、身を捩じらせて過ぎる快感を受け止めているが、きつく抱きしめる腕を離そうとはしない。

腰の動きを止め、それでも深いところを征服したまま、優しい声で篤の頭を撫でてやる。
「篤だけだよ。篤だけ好きだ」
頭を撫でてやる度、苦しいほどだった腕の締め付けが緩んでいく。
やっと篤の顔を見つめることを許され、黒い瞳を真っ直ぐに見つめる。
「愛してる」
「ぅん･･･うん、うん」
嬉しそうに幾度も首を縦に振る篤の動きに合わせ、反り返った篤自身がペチペチと腹を打った。

「ふぅ、あ、あ、あ･･･はぁあぅ」
律動に合わせ、篤はがくがくと揺さぶられながら嬌声を上げ、身体の深いところから、慣らすために塗されたジェルとすでに幾度か放たれた陽介の精液がシェイクされる粘着質の音を響かせている。
ペチパチという肌と肌がぶつかる間の抜けた破裂音と掠れた喘ぎ声、獣の息遣いに幾度か放たれた精液の青い臭いは明け方までこの部屋を支配していた──