数分後、まもり先輩はニヤニヤと笑いながら帰ってきた。
なんだなんだ、意外とラブラブで上手くいってるのか。
そう思いながら最後のボトルを入れ終わると、まもり先輩がお礼を言ってくれた。
あー、彼氏さんのヒル魔先輩はお礼なんか言ってくれないんだろうなあ。
デコボコだから丁度いいのかな。

「まもり先輩。大変ですね」
「え?うん、今日はなまえちゃんが手伝ってくれたから助かったよ。本当にありがとう」
「えっ、ああ、いえ!」

そういう意味じゃないのだけれど。
内心そう思いながら、ニッコリ笑った。
鈴音は、頭痛がする、とジェスチャーをしてどこかに行ってしまった。多分、チアの練習をしに行ったのだ。

部員の方々が戻ってきて、ドリンクを取っていく。タオルを渡していくと、十人十色の反応をして受け取ってくれる。
ある人はぶっきらぼうに。
ある人はぺこぺこしながら。
またある人はニコニコと人の良さそうな笑顔でお礼を言って、受け取ってくれた。
それがなんだか面白くてついわらってしまった。

「ニヤニヤすんな、早く仕事しろ」

そうして安らぎのひとときを毎回ぶち壊す、否。ぶち殺すヒル魔先輩。
少し肩を落としながら返事をすれば、小さい銃。こるとがばめんと?で頭を叩かれた。
角が当たって地味に痛かった。

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