なまえは、雲水らしからぬ子供染みた提案に、ポカンと口を開けて驚いた。

「てるてる坊主?あのティッシュの?」
「ああ、作ったことはあるだろう?」

そう言うと雲水は棚の上に置いてある数本の輪ゴム、引き出しからマジック、ちゃぶ台のような小さなテーブルからティッシュを持って、なまえの横に座った。

「なんや、雲水も可愛らしいことするなあ」
「俺も人間だ。子供っぽいことはするぞ?」
「はは、せやなあ」

なまえは笑いながら、ティッシュを数枚手に取り丸めた。雲水も同じようにして、丸めたティッシュの上にまた一枚重ねて輪ゴムでとめる。
マジックで好きなように顔を描いた。

「ふ、ははは、雲水の変な顔やなあ」
「難しいな……。なまえ描くのうまいな」
「せやろ?これでも中学んとき美術部やったんやで」


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