【片想いしてる人に片想いな設定】

まさかのローを飛び越えてペンギンがお相手の妄想設定です!
今回の妄想は根本の設定からして既に面倒臭い!(言い切った!)
他の子に片想いしてる人に片想いする女の子のお話。
まぁハッキリ言えば、ローの事が好きな女の子にずっと片想いしてるペンギンに片想いしてる女の子の話。(えっ?)
あっ!ちなみに現パロでペンギンやシャチの人柄はほんと私の妄想ですからご注意を(;゚∇゚)

え〜っと、まず麻衣ちゃん達は既に成人済みの社会人。
でも出会い自体は高校生の時。
面倒見の良くてお姉さん体質の麻衣ちゃんは、席が近くて全体的に小柄で人見知りっぽい莉緒ちゃんと仲良しになります。
莉緒ちゃんのイメージはテニプリ連載【純愛恋華】のヒロインちゃんみたいな子。
正直に言うとこの妄想設定、当初は純愛恋華のヒロインちゃんの女友達視点と言うか、その子の話で考えてたんです。
でもどうにも行き詰まり、ジャンル変えてワンピのペンギンを相手にしたらあら不思議。
サクサクお話が進んじゃいました!
それに伴い社会人設定になったり色々と変更。
気付けば莉緒ちゃんの性格ぐらいしか引き継いで無かったわけなんですけどね( ̄▽ ̄)
まぁそんなどうでもいい裏話はこの辺にして・・・


高校入ってすぐに仲良しになった麻衣ちゃんと莉緒ちゃん。
ちょっと大人しめだけどいつも一生懸命で頑張り屋の莉緒ちゃんは、麻衣ちゃんから見たら凄く可愛くて思わず助けてあげたくなるような子です。
でもそんな可愛い莉緒ちゃんには生まれた時から家が近くの幼馴染がいます。
はい、それが見るからに俺様でどSなトラファルガー・ローです。
しかも何の間違いか、莉緒ちゃんはローの事が小さい頃からずっと好きらしい。
本人に聞かなくても見てたら分かる。
だって莉緒ちゃんったらものすっごく一途。
でもそれに比べてローは女を取っ替え引っ替え!
校内外問わずにモテモテなご様子で、麻衣ちゃんから見たら「死ね、このクズが!」状態。
だから幾度と無く莉緒ちゃんに「あんな男は止めた方がいい!莉緒にはもっと誠実で優しい男の方が似合ってるよ!」とか言うんだけど「・・・でも、それでも私、ローの事が好き」とか泣きそうなふにゃりとした笑顔を浮かべられて言われればそれ以上何も言えなくなっちゃう。
それに、何だかんだ言いながらもローは莉緒ちゃんをずっと自分の傍に置いてる。
一度付き合って別れた女の事は恐ろしいほど冷たく突き放してそれ以後全く関わりを持たないくせに、莉緒ちゃんだけはずっと変わらず傍に置いてる。
莉緒ちゃん曰く、「それは私がローにとってただの幼馴染だからだよ」らしい。
でも麻衣ちゃんから見たら、ローの本命って実は莉緒じゃないの?って感じ。
ロー本人に自覚があるのかは分からないけど、莉緒ちゃんの事を何だかんだで気遣ってるし近付こうとする男は裏で抹殺してる。
それに気付いた瞬間「えっ?なにこの男マジで面倒臭い・・・」とか思いっきり顔を顰めたらいい。
まぁそんなローと莉緒ちゃんですが、その本人達ですら気付いてないであろう関係に気付いてる人がもう一人います。
それが彼らと中学から一緒なペンギンです。
シャチも中学からの付き合いなんだけど、気付いてる様子はない。
莉緒ちゃんの話によると、幼稚園と小学校の頃はどこに行くにもローに引っ張られて一緒に行っていたらしい。
でも中学になるとローはペンギンやシャチと学校内では主に行動するようになり、その頃から女を取っ替え引っ替えするようになったとか・・・
でもそれで疎遠になる事も無く、放課後とか我が物顔で莉緒ちゃんの部屋で過ごしたり、休みの日に突然やって来ては「おい、行くぞ」とか行って4人で出かけたりとか
してたらしい。
で、高校に入って麻衣ちゃんと出会ったというね!
高校に入ってからは麻衣ちゃんが莉緒ちゃんの相談にのったりしてるけど、中学時代はペンギンが主にその役を買って出てくれてたらしい。
放課後デートに行くローを見送って泣きそうになる莉緒ちゃんを気遣ってくれたり、相談にのってくれたり励ましてくれたりと莉緒ちゃんからして見ればペンギンは頼れるお兄さん。(同い年だけど)
でも麻衣ちゃん、そんな彼らの様子を見ていてまたしても気づいた事が一つ。

「えっ?ちょっと待って。もしかして、ペンギンも莉緒の事が好きなんじゃないの?」

はい、ペンギンはローに片想いしてる莉緒ちゃんの事が好きらしい。
もちろんそれには莉緒ちゃんもシャチも気付いてない様子。
でもローはどうだろう?
ちょっと感付いてるんじゃないのあれ?状態。
だってたまに無意識だろうけど牽制してるし・・・って感じ。
でもペンギンは莉緒ちゃんに想いを伝える気は0。
ローは自覚はないかもだけど莉緒ちゃんの事が本心では好きっぽいし、ペンギンはローを慕ってる。
だからローから莉緒ちゃんを奪うような事はしたくない。
なので想いを伝える事はしない。
莉緒ちゃんはそんなペンギンの気持ちにはもちろん気付いてない。
ローの好みはスタイルのいい女性で、自分とは正反対。
それでも一緒にいてくれるのは自分とローが幼馴染だからで、だからローに想いを伝えてこの関係を壊したくないと思ってる。
「えー何この面倒な三角関係。とりあえずあの最低男は3回ぐらい死ねばいいのに」とかローに苛々する麻衣ちゃんとか素敵だと思います。(おいっ!)

しかしそんな面倒な関係にさらに変化が・・・

はい、麻衣ちゃんうっかりペンギンの事を好きになっちゃいます!
自分の気持ち押し隠して莉緒ちゃんを気遣ったりするペンギンをいつの間にか好きになっちゃった麻衣ちゃん。
自覚した瞬間思わず頭抱えたりね・・・
だって絶対に実りそうに無い恋です。
自分の本心に気付けずに女遊びを続けるロー。
そんなローに幼い頃から一途に想いを寄せる莉緒ちゃん。
そんな健気な莉緒ちゃんに想いを寄せつつも押し隠して二人を気遣うペンギン。
そんなペンギンを好きになっちゃった麻衣ちゃん。
えっ?これどこの愛憎ドロドロな昼ドラ?状態です。
でも自分の気持ちが揺るぎそうに無い事も分かっちゃう。
まぁ無理に諦める必要も無いよねって開き直っちゃえばいいと思う!
でも人の気持ちに敏感なペンギンは、麻衣ちゃんが自分に想いを寄せてるって事にも気付いちゃう。
そして同じく人の気持ちに敏感な麻衣ちゃんは、ペンギンが自分の気持ちに気付いたって事にも気付きます。
でも表面上はお互い何の変化も無い。
そんな状態で迎えた高3のバレンタイン。
小学校の頃からバレンタインにはローにチョコをあげてるっていう莉緒ちゃんと一緒にチョコを作った麻衣ちゃんはペンギンにチョコをあげる事に・・・

「麻衣・・・悪いが俺は」
「分かってるよ。ペンギンの気持ちは分かってる」
「なら、これは受け取れない」
「・・・好きよ、ペンギン。私もペンギンと同じで、自分以外の子を想い続けてるペンギンが好き」
「麻衣・・・」
「あの子を好きなままでいい。私は、そんなペンギンの事が好き。だからこれは受け取って?受け取ってくれるだけでいいの。・・・何も返してくれなくていいから」

はい、そんな感じでそれから普段は普通どおりだけど年に1回バレンタインの時だけ麻衣ちゃんはペンギンに好きだと想いを告げるようになるとかね!
そんな感じの設定・・・か〜ら〜の、やっとの本編!( ̄▽ ̄)
・・・いや〜本当に始めにも言ったけど根本の設定から面倒臭いね!!!(自分で言うなよ・・・)



え〜っと、そんな関係の麻衣ちゃん達はその後社会人に・・・
麻衣ちゃんと莉緒ちゃんは相変わらずの仲良しでそれぞれ別の会社に就職したけどよく連絡を取り合っては食事とかにも行ってる。
ローはやっぱりお医者さんだよね、きっと。
で、変わらずトラファルガー先生はモテモテです。
麻衣ちゃんには「一度女に刺されてみればいいあのクズ男」とか言われてる。
ペンギンは医者って感じでは無さそうだから、医薬品関係の会社勤務とか?
シャチもそんな感じか、全然違って飲食店とか経営してても良さそう・・・
まぁそんな皆の関係は、恐ろしい事に20代になったのにも関わらず全く変化していません。
変わらず莉緒ちゃんはローの事が好きだし、ペンギンは莉緒ちゃんが好き。
そして麻衣ちゃんもペンギンの事が好きで、年に1度バレンタインの時だけ好きだと伝えてる。
ちなみに毎年のバレンタインの流れはこんな感じ・・・

「はい、ロー。これ、あの、・・・バレンタインのチョコ」
「あぁ。ちゃんと食えるの作って来たんだろーな?」
「だっ大丈夫だよ!今年も麻衣ちゃんと一緒に作ったんだから」
「莉緒のチョコがマズイわけないでしょ?毎年そんな事言ってはしっかり食べるくせに・・・はい、シャチには私から」
「おっ!麻衣サンキュー!」
「はい、ペンギンにも。・・・・・・・好きよ、ペンギン。」
「・・・あぁ、ありがとう」
「うわっ、美味そう!!麻衣ってこういう菓子作りすっげー上手いよな!!」
「ありがとーシャチ。今回はちょっと手間かけてみたのよ?」
「・・・おい麻衣、俺にはねーのかよ」
「はぁ?何で私があんたにあげないといけないのよ?莉緒から貰ってるんだからいいでしょ。それよりあんた、そろそろ女なら誰でも自分に気があって思い通りになるみたいな俺様思考止めた方がいいわよ?前から思ってたけど救いようの無いクズ男なんだから少しは改善する努力をしなさい」
「てめぇ・・・ほんとムカツク女だな」
「あんたに言われるとそれ褒め言葉だわ」

そんな感じのバレンタイン( ̄▽ ̄)
莉緒ちゃんはローに言われてローにしかチョコは渡しません。
ロー曰く、「てめぇのチョコなんか他の奴が食ったら腹壊して病院送りになるに決まってるだろーが。俺に過労死しろってのか?あぁ?」らしい。
なのでペンギンとシャチには麻衣ちゃんがチョコあげます。
ローには死んでもあげません。
そしてペンギンには告白付きであげるのですが、当初こそシャチは首傾げてたらいい。

「なぁお前らってさ、何で付き合わねーの?」
「「は?」」
「だってペンギンって昔から特定の彼女作んねーよな?麻衣はペンギンの事マジで好きなんだろ?なら付き合ってみりゃーいいのに」
「それは・・・」
「はいはい、私達の事はいーからはシャチは自分の事をまず考えよーねー?毎年私からの義理チョコばっかりなんてさすがに惨めでしょ?」
「なっ?!おっ俺だってなぁ、俺だってなぁ、キャプテンやペンギンほどじゃねーけどモテるんだからな!!!」
「うんうん、そうだよね。だから早くその二人に簡単に乗り換えようとする女じゃなくて、シャチだけを想ってくれる可愛い子見つけようねー」
「てめっ、麻衣!お前は鬼か!!!」

そんなやり取りがあってからは「もう俺知らねー!」とか言ってシャチが拗ねてたら可愛い!
ちなみにペンギンはローと違って彼女っていう存在は作らない。
でも男だから一晩だけの相手とはやっぱり過ごしちゃう。
相手とは完全に割り切った関係。
だから麻衣ちゃんは抱かない。
麻衣ちゃんの想いが本気なのを知ってるから抱けない。
麻衣ちゃんもそんなペンギンの気持ちが分かってるから、他の子を抱くなら私を抱いてとか言わない。
うん、やっぱり面倒な関係だよね、この人達(おいおい・・・)

はい、そんな面倒な関係を変えるにはやっぱり切欠が必要だと思うんですよ!


ある平日の夜。
「おい、今から飲みに行くぞ」っていう俺様ローに連れられて、ペンギンやシャチと共にお店に向かう莉緒ちゃん・・・
しかしふと目に映った通りの向こうの光景に思わず足を止めます。

「あれ?麻衣ちゃん?」
「は?あの生意気女がどこにいるんだよ」
「もぉ、ローったらまた麻衣ちゃんをそんな風に言って・・・でもあれ麻衣ちゃん、だよね?ほら、あそこ・・・」
「んん?あっほんとだ、ありゃ麻衣だな。おっ!男といる!」
「ねぇ、ロー・・・麻衣ちゃんあれ困ってるんじゃないかな?」
「あぁ?・・・ほっとけ、あいつならナンパぐれー自分でどうにかするだろ」
「でっでも!・・・うぅ、ペンギンさん」
「あぁ、俺が行って来よう」

そう言ってペンギンが助けに行こうとしたんだけど、それより前に麻衣ちゃんが莉緒ちゃん達に気付いて「すみません、知人がいるので失礼します」とか言ってやって来るんだよ。

「あーちょうど良かった。助かったよ」
「大丈夫麻衣ちゃん?」
「うん、莉緒達が通りかかってくれて良かった。」
「誰だったんだよあの男?」
「仕事の取引先の人。ちょっとしつこい人でさ、でも下手に追っ払えないしで・・・ほんとああいう人って困るよね」
「・・・本当に大丈夫なのか?」
「うん、次があったらその時はハッキリと仕事とプライベート別にしろって言う。ありがと、ペンギン。」
「ハッ、お前みたいな生意気女を誘うような奇特な男も世の中にはいるんだな」
「あら?トラファルガー先生ったらまだご無事だったんですね!私はてっきりもう女の一人や二人や三人に殺されでもしたかと思ってたのに・・・
「てめぇ・・・」
あーあーーー!キャプテンも麻衣もその辺にしてさ!」
「わっ私達これから飲みに行くんだけど麻衣ちゃんも一緒に行かない?!」
「ん〜ごめん莉緒。私まだ後一ヶ所行く所があって・・・また今度、目障りな俺様人間抜きで二人だけで飲みに行こう?」
「おい麻衣、てめぇいい加減に」
「あーあーあー!!!」

うん、そんな感じでその日はそのまま麻衣ちゃんとはお別れ。
あっ、ちなみにキャプテンってのはローのあだ名みたいなもんだと思う。
でも実際に書くなら「ローさん」とかの方が違和感無くていいかな・・・ ̄q ̄
まぁとにかく、そんな一件があって暫く・・・
結果から言えば麻衣ちゃんに言い寄ってた人ストーカーになっちゃうんだよね。
ハッキリ言っても付き纏うの止めないどころかエスカレートしちゃった・・・
莉緒ちゃんには心配させたくないし、今のところ実害があるわけでもない。
今抱えてる仕事の取引先の人であるのは変わりないし、暫くは様子を見てそれでもダメだったら警察に相談してみるかと自己完結。
でもそう呑気に考えてたのがダメだった・・・

後日約束どおり麻衣ちゃんと莉緒ちゃんは二人で飲みに行くことになって、仕事が終わって待ち合わせ。
でも約束の時間前に莉緒ちゃんから申し訳無さそうに電話が・・・

「ごめんね麻衣ちゃん!仕事がちょっと長引きそうなんだけど・・・」
「わかった。大丈夫だよ。莉緒の会社近くまで行ってるから」
「本当にごめんね!出来るだけ早く行くようにするから」
「はいはい。急いでミスとかしないようにね?」

はい、その莉緒ちゃんを待っている間にストーカー男に襲われそうになって、抵抗した麻衣ちゃんが刺されちゃうとかね・・・(えっ?)
仕事を終えて電話してみるけど麻衣ちゃんは出ない。
どうしたんだろ?って電話をかけ直しながら歩いていると、路地から飛び出してきた男とぶつかる莉緒ちゃん。
「いたぁ・・・あれ?今の人、この間の・・・」とか思ったところで嫌な予感が・・・
慌てて男が飛び出してきた路地の先に向えば、血塗れで倒れてる麻衣ちゃんがいたりとかね
そこからはもう莉緒ちゃんパニック。
駆け寄って、でも全然反応も無くて、震える手でローに電話しちゃう。

その頃シャチやペンギンと一緒に近くのお店で女の人と飲んでいたローは、泣きながら電話してきた莉緒ちゃんにビックリ。
「おい、何があった?!」とか珍しく声を荒げるローの姿に周りの人もビックリ。
でもローはもう周りなんて見えてなくて、莉緒ちゃんの言葉を聞き取るのに必死。
で、何とか状況を理解して場所聞き出した瞬間にシャチに救急車呼ばせてもう向うよねきっと!
で、3人で向って麻衣ちゃんの有様見てシャチ辺りは顔真っ青にしそう。
ローは救急車来るまでに応急処置とか出来る事し始める。
でもペンギンはちょっと脳内停止状態で呆然。
いつも冷静さを失わなくて、普段のペンギンならこういう場面だと泣いてパニックになってる莉緒ちゃんを落ち着かせたりするのにそれも出来ない。
ただ血塗れで意識の無い麻衣ちゃん見て動けずにいるとかね。
指先が冷たくなって、目の前の光景を受け入れる事を頭が拒否してそう。
そんなペンギンをローが一喝。
突っ立ってる暇があるなら手伝えとか言いそう。
普段は顔会わせる度にお互い憎まれ口叩くけど、何だかんだでローは麻衣ちゃんの事が嫌いじゃない。
莉緒ちゃんの友達面する子って昔からロー狙いの子達ばかり。
そんな中で初めて莉緒ちゃん自身を心配して友達になったのが麻衣ちゃん。
ロー達に媚びる事もないし、思った事をハッキリ言うとこもムカつくけれど嫌いじゃない。
だから麻衣ちゃんが死なないようにローも精一杯の事をする。
そして救急車来て、ローはそのまま病院へ。
莉緒ちゃん達も向うけど、手術室の前でただ待つ事しか出来ない。
ローが珍しく厳しそうな表情をしていた事からしても、麻衣ちゃんの容態が良くない事は察する事が出来る。
「・・・まさか麻衣の奴、死んだりしねーよな?」とか言うシャチに誰も答えられない。
そんな感じで時間だけが過ぎる中、突然ペンギンが誰が麻衣ちゃんを襲ったのか見たか莉緒ちゃんに聞くと思う。
で、聞かれた事に途惑いつつも先日麻衣ちゃんに言い寄っていた男の人が路地から飛び出して来た事を言う莉緒ちゃん。
「・・・そうか」とか顔を俯けたまま言うペンギンの様子に、シャチは「あっ、ヤバッ!」とか思ってたらいい。
そして内心アワアワするシャチだけど「・・・お前達は麻衣の傍にいてやってくれ」とか言ってどこかに向うペンギンを止める事が出来ない。
「ヤベェー!でもマジ切れしたペンギンなんて止められるのキャプテンしかいねーし!!」とかちょっと半泣き状態。
莉緒ちゃん達は知らないけど、実は中学の頃から裏ではけっこー3人共やんちゃしてたとかだったらいい。
むしろそれ繋がりでペンギン達はローを慕うようになったとか!
で、普段はフォロー役というかストッパーになる事の多いペンギンだけど、キレたらヤバイ。
止められるのはローぐらいしかいない。
「あーーキャプテン早く!麻衣もぜってー死ぬなよな!!!」とか最早祈るしかない・・・
で、何とか麻衣ちゃんの手術が終わった瞬間にシャチは即行ローに訴えて電話してもらう。

「麻衣の手術は終わった。何とかなるだろ。てめぇもさっさと帰って来い」
「・・・・・わかりました」

その後何食わぬ顔で病院に戻ってきたけど、たぶん犯人の男はボロボロ状態で警察に自首しに行くんだと思うよ・・・


まぁそんな事より、何とか一命を取り留めた麻衣ちゃん。
後日意識が戻って、その後のやりとりが面倒な皆の関係を変える切欠になるといい。


「んっ・・・」
「っ、麻衣ちゃん?!大丈夫?!」
「麻衣!大丈夫か?!」
「・・・ペンギン?」
「っ、どうした?!どこか痛む」
「好き。好きよ、ペンギン」
「っ・・・」
「私、ペンギンの事が好き、大好きなの」
「麻衣?」
「ごめん、ごめんね?でもどうしても言いたかったの。・・・死ぬかもしれないって思った時、もっとペンギンに好きって伝えたかったって凄く思ったから・・・」
「っ、麻衣・・・」
「好きよ、好き・・・ごめんね、ペンギンの事困らせたくないのに・・・ごめん。忘れてくれていいから・・・」

はい、そんな事を泣きながら言われたらどうでしょう?!(聞くな!)
そしてそれからゆっくりと変わっていく関係。
とりあえず、ペンギンは実は麻衣ちゃんの事を好きになってたって気づくと思う。
莉緒ちゃんの事は確かに好きだった。
でもいつの間にかその想いは妹に対する兄みたいな気持ちに変化してたとかね。
そして麻衣ちゃんの事が好きになってたんだけど、初めに麻衣ちゃんに告白された時に「自分以外の子を想い続けてるペンギンが好き」とか言われてたから無意識に莉緒ちゃんを好きだと思い続けてた。
普段は麻衣ちゃんもペンギンに好きとか言ったりしなかったから、自分の本当の気持ちに気付く機会も無かった。
そして支障も無かった。
だってペンギンが想いを返さなくても麻衣ちゃんは変わらずペンギンに想いを寄せていたし変わらず傍にいた。
でも今回の件を切欠に、麻衣ちゃんへの自分の想いを気付いたペンギン。
そして麻衣ちゃん自身も、ペンギンへの自分の想いが想像以上に強くて大きい事に気付く。
年に1回想いを告げるだけで満足出来ていたなんてただの思い込みだった。
本当は自分を見て欲しいし、他の女の人にも触れて欲しくない。
もっともっと好きだって伝えたいんだって気付いた。
そんな感じで、ペンギンが自分の本当の気持ちを伝えてこの二人は上手くいけばいいと思います!!!

一方ローと莉緒ちゃんですが・・・
ローは正直、ペンギンを羨ましく思うと言うか、麻衣ちゃんの想いの強さに衝撃みたいなものを受けると思う。
死にそうになって、それでも一番にペンギンに向う麻衣ちゃんの気持ち。
そのある意味強過ぎる想いが羨ましい。
それぐらい強く、変わらず、最早相手を縛るくらいの関係が欲しくなる。
と、言うかずっと欲しかった。
と、言うかローにとって『幼馴染』って関係で莉緒ちゃんをそれぐらい縛り付けてるつもりだった。
でも実際麻衣ちゃんとペンギンの変わり始めた関係を見て、全然足りないって気付く。

そして莉緒ちゃんは莉緒ちゃんで麻衣ちゃんの気持ちに衝撃を受けてたらいい。
自分はずっとこの幼馴染って関係を崩したくなくて気持ちを口にする事は無かった。
言おうと思えばいつでも言えるし、伝える機会だって何度もあった。
それを全部手放して、幼馴染っていう関係に縋ってた。
でも麻衣ちゃんの件を切欠に、もし自分が今死ぬような事になったらローへの想いはどこに行くんだろうって思うようになる。
一度も口に出す事のなかった想いは、ロー本人に知ってもらえる事もなく消えてしまう。
それが凄く寂しくて、そしてその危険性は何の前触れも無く突然襲い来ることがあるって事に気付く。
言わないと後悔する。
そんな想いが強くなる。
で、この二人の場合は莉緒ちゃんから告白して上手くいけばいいと思います!



はい、だいたいこんな感じかな?
あーシャチにももちろんちゃんと可愛い彼女出来ると思うよ?!(;゚∇゚)
飲食店経営してる設定だったら、そこの常連の女の子といつの間にか仲良くなってたりとか・・・
うん、まぁそんな感じだよたぶん(おいおい・・・)
それにしても、当初考えていた純愛恋華の女友達バージョンから凄く雰囲気とかも変わってしまったなぁ・・・
まぁあっちは高校生だし、本編の雰囲気を壊さないようにって思ったらここまで殺伐とした感じはいれられなかったからねぇ(;゚∇゚)
それに比べてペンギン達は海賊だからね!
少々の殺伐さとか女癖の酷さは許容範囲内かな〜って感じで暴走した結果がこれだ!
うん、反省はしてる!!
でも正直妄想してる時はすっごく楽しかった( ̄▽ ̄)(おいっ!)

以上、すっごく面倒な妄想設定でした!!!

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