急ぎの雨
いいから今すぐ空を見て
スモッグの森で人が輝く
このボストンをどこへでも
とっくに目醒めてる
会わせる顔を探しに
ホーム 404
今宵、舞台袖に掃けたら

希望の歌を誰も咎められない
お呼ばれの席
角を曲がると
いつか離れる私たち
はっとする夜
コップの中の嵐
でも生まれたばかり
打算で飼われる
贔屓の男が勝った日に

意地でも落ちない
雪のいずみ
白線
ちょっと誰かの皮を着て
祈りを喉元の奥へ
どこから来たの
お慕いしています
とっておきの薄めたボトル
どっちみち風は吹くのだし
君といるのが幸せと思う

明日からまた雨なのかな
昼間の幻
ややこしくない季節
空港と名のついた坩堝(るつぼ)
雨を嫌うのは人間だけ
何があったの
オン・ザ・ウォール
旅人に無くし物はなさそうだ



まさか、彼は泣くのか
炎のせいで近づけない
ミス・キャスト
ずらした鍵盤
蚕の繭に夢の実ひとつ
返り見ても背には道無く
警告の部屋
綺麗な嫁をもらうには
そうか、彼は泣くのか
野草に生まれて毒を持ち
その雪融けの運命

わかってしまった
絵描きが眺める窓の外
煮詰まるウォッカのように
あれを飲んだのはどこのだれだ
深夜浮足コーヒー待ち
地味なものみんなミキサーへ
言葉少なで口悪し
若い僕らは愚かで楽しい

もうすぐ25時だけれど
あの蛍が話しかけてくる
情熱は笑う
終ったら始まる話
蒸す夏
夜10時は電波法の隙間をぬって
淋しくない人
大概その目は聞いてないよね
知ってる知らない
忘れることは優しい救い
くだらないけどいいんだ



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