だらしない半身
玲瓏をもって私をころす
君の心臓の最下部で息をする
聖女の踊り子
冷やかしとひやおろし *
薬指のペリドット *
エチュードの幻影をもって君を制する

願わくば私の屍に花が咲きますように
花の涙を食らう鬼
終焉を拾ったきみの声
ステージ4の骨髄
流星にかけられた魔法

薄闇で呟かれた呪縛に過去も今も繋がれたわたしはまるで獣のようだ

「沈黙を知らないでいて」
お黙りの悪い子の秘密ごと
静寂を殺したシルエット
少しでもうつくしければバッドエンドなんかじゃない
少しの悪で世界は輝きを思い出す

神恩カタストロフィ
ドラマティック・プレッピー *
嫋やかな落伍者
あの日の罪を過ちを掠め食べた

わたしの愛があなたを苦しめて、あなたの言葉が刃となってわたしの心に突き刺さる

オペラのように笑ってサヨナラを

殺さずの砂塵
夜明けとコーヒー
卑下する創造

着飾った心音でよろしければ何度でも

わたしの首を絞めた朝をあなたは今も永遠と思ってくれていますか

バスタブと刹那を共にして

呪縛を撃ち込んだ背中
人と狼の呪縛
傷んだまま悼まれず朽ち果てた背に
疎んだ盲目に捕り殺される

軋む盲目魂
陳腐な薔薇のブーケに希望を託していいですか
夢笑われても心割られても

しゃがみこんだ花に光は差さない

「しゃんとなさい。あなたは綺麗な花なんかじゃない。大切にされて育てられた花でもない。あなたみたいな存在は雑草って呼ぶのよ。でもそんなあなたにだから誇れるものがあるでしょう?めげずに諦めずに弛まぬ努力で歩んできた。今までの苦難を大事にしなさい、それがあなたをここまで育てた。あなたは雑草よ。それは変えられない現実。でもね、雨に打たれても干からびた土地でも太陽がろくに差さなくても、あなたは生きてきた。これからもそうやって生きていく。確かに雑草に美しさはないかもしれないけれど、輝くあなたを見てくれている人がいることに気づきなさい」


お持ち帰り

*ひやおろし(冷卸し):日本酒用語/春にできた新酒を夏の間貯蔵し、秋から冬にかけて瓶詰めして出荷したもの
*ペリドット:8月の誕生石/石言葉は「夫婦の幸福・平和・安心・幸福」
*プレッピー:名門私立学校に通学している良家、お金持ちの子息に対する俗称



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