俺様探偵幸村


天然を装ったり秘書を下僕呼ばわりしちゃう腹黒な幸村が所長。そんな幸村の世話係兼秘書というか所長の仕事までやっちゃうオカンな佐助が務める探偵事務所。

幸「オイ、下僕。お前に仕事だ」

佐「…はぁ、俺様に仕事って…旦那アンタねぇ。いっつも俺様に仕事を押し付けてばかりでさァ、いい加減仕事して下さいよ全く大体アンタはねぇ…くどくど」

幸「相変わらずくどくどと煩いな、お前は小姑みたいに口煩い」

佐「口煩いってねぇ、俺様はお館様と昌幸様にアンタの事を任されてんの。俺様に仕事を押し付けてばかりで何もしないんじゃ、昌幸様達に顔向けが出来ないでしょうが」

此処で幸村が溜め息を吐いて、テーブルに肘をつく。いつも浮かべている不敵な笑みでなく、何処か悲しげな笑みを浮かべる。

幸「…ふむ、俺はいつしかお前という存在に甘えていたようだ」

佐「……旦那…?」

幸「お前にはいつも不甲斐ない俺の世話を始め、俺の仕事を押し付けるような形で任せっきりになっていたな。…済まなかったな、佐助」

佐「……だっ、旦那…!」

幸「これからは俺もお前を見習って、俺自身の仕事をこなすとしよう」←超爽やかスマイル

佐「くぅーっ、旦那!俺様は嬉しいよ!!産まれた時から全然成長してないって思ってたけど、ちゃんと成長してたんだね旦那ッ!!」

幸「ふっ、失礼な奴だなお前は。…だが仕事をしようと思ったものの、何から手を付けたら良いのか俺には分からないんだ。…佐助、教えてくれるか?」

佐「…っ!…あぁ、あぁ!!勿論だとも、旦那ッ!!…で、何が分からないんだい?」

幸「…これとあれなんだが…」

佐「あぁ、これはね…」

幸(…ふっ、まだまだ甘いな佐助。こんな演技に容易く引っ掛かるとはな)

幸村が内心でほくそ笑んでいたことを佐助は知らない。





***
最近、貴族探偵エドワードという小説にハマりまして、こんな感じの探偵パロ話を書きたいこの頃です。
威或は後々に出てきて、事務所に居候するバイト兼助手であり紅一点。
でも謎解きは所長じゃなくて、秘書と助手がしちゃう。
因みに佐助は安賃金にも関わらず幸村の側にいるのは、何となく離れがたいから。
幸村は佐助をコキ使いまくり(笑)

・その他に
双竜→真田主従を目の敵にする刑事。時には共同する。
瀬戸内→雑誌記者。元親がライターで、元就はドS編集長。



 

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