長編 | ナノ

 爽やか美少年に胸ドッキュン!

「イケメンパラダイス……」

聖域はまさにイケメンパラダイス!!
アスミタ綺麗だった…王子様っぽいよね…
また、行こう。目の保養をする為に!

「さぁ!次はどんな人かなー?ん?あそこに誰かいる…?」

宮の近くに誰かが座ってる 

「少年?」

近づいて行くにつれ今までの黄金聖闘士に比べて小さいのがわかる

「あっ!やっと来た!」

そう言って金髪の可愛らしい男の子が振り返った。わぉ!カッコイイけど可愛い!!!!!

「アフロディーテ様っ!ずっと待ってたんだっ!俺、獅子座のレグルス!」

二カッと笑う顔は太陽みたいで眩しいっ!というか汚れてない笑顔に胸ドキュウンだぜっ!

「レグルスっていう名前なんだ!よろしく〜!!なんか、レグルス見てたら癒される〜!」
「ん?何で?まっ、いっか!癒されるならドンドン見ていいぜっ!」

はわわわわわわ!!!!!
なにこの子!!ワンコみたい!!!
あっ、でも獅子ってことはライオン。。猫科じゃないか!犬ちゃうわ!
でも可愛い!!

「ありがとう!!!遠慮せずにガン見するわ!!」

お言葉に甘えてじーっと見ると

「っ!?」

顔を真っ赤にして目を逸らされた。
あぁ。。レグルス。。なんて可愛い。
初々しい反応!!シジフォスやカルディアと大違い!!!

「何で逸らすのさぁ??こっち向いて!話しましょう!あ、あたしの事は名でいいよ!」
「わ、わかった。」

それから、あたしとレグルスは座って色々な話をしたレグルスの生い立ち、ここでの暮らし シジフォスが師匠らしい。よかったあの腹黒いとこまで教わらなくて。。
こんなにキラキラして初々しくて可愛いんだもん!このままでいてほしい!

「どうしたんだ??」

あたしがちょっとシジフォスを思い出して遠い目になってるとレグルスが心配?して顔を覗き込んできた

「−っつ!!!!」

美少年の上目遣いた・ま・ら・ん!!!
あたしは思わず。。



―ガバッ!!!!



「レグルス!可愛いっ!!!」
「わわっ!??」

レグルスの頭を捕まえて胸元に引き寄せた、そして頭に顔を擦りつける

「レグルス。本当可愛い。。」
「か、可愛くない…よ!ってか胸ッ…っつ!!」


最後の言葉は聞こえなかったけど無視して抱く力を強くする。

「名っ!マ、マジで…や、やばいって…」
「え???」

レグルスがちょっと力を入れて離れようとするから、力を弱めて顔を覗き込んでみた、その顔はすんごく真っ赤!!

一生懸命何かを訴えてる

「どうしたの??何がヤバイの??ってか顔真っ赤だよ??」

なんだか、アタフタしてるレグルスが可愛くておでこにチュッと軽いキスをしてみた

「わっ!!!!??」

レグルスはめっちゃ驚いてあたしから離れる

「へへ、キスしちゃった♪」
「名!!か、からかうのはやめろよっ!!」
「えー?別にからかってるわけじゃないし??」
「っ!?じゃ、じゃぁ!お、俺が名にキ、キ、キスしてもいいのかよっ!??」

おや???
レグルスが真っ赤になりながら攻めてきた??
まぁ、多分男の自分が女にいいようにからかわれてるのが嫌なんだろうな〜。
青い…青いよ。。
そこが、レグルスのイイとこだなぁ。

「いいよ?ほら?」

レグルスに向かって軽く口を突き出す

「えっ!?」

レグルスの予想とは違ったからか目を丸くして固まってる

「んっ、いいよ??」
「っ…、し、知らないからなっ!本当にするぞっ!」
「うん。」

あたしは、キス受けるべく目を瞑る

「……」

ジャリっと足元で音がする レグルスがこっちに近づいてきたんだとわかる
おや??本当にするのかな??
薄目を開くと 真っ赤な顔をしながらゆっくりと近づいてくるのが見えた
30センチ以上あったレグルスの顔がどんどん近くなる
キスをしやすいように顔を少し傾けて待つ あと10センチ…


―ガシッ!!


「!??」
「へ!??」

あと少しのところで誰かに首根っこを掴まれた

「はい、そこまで!」

なんだか、声だけでチビリそうな…
恐る恐る顔を上げると

「シ、シジフォス…」
「し、師匠…。」

にこっと笑ってるけどその笑みは黒い!!!どす黒いいいいいい!!!

「なにしてるのかな??ん?」
「えっと!!そ、それはっ!!」

レグルスが顔を真っ青にしながら何か言おうとする

「ん??」

それに対してシジフォスの黒い笑み。
レグルスはその笑みに黙り込んでしまう。
うん、怖いよね。シジフォス…あたしもこえぇよぉぉ!!でもここはあたしがレグルスをからかったからこうなったわけだし…!!助けねば!!!

「あの!!あれよ!!あたしの目にゴミがはいってさ!!そ、それで!とってもらおうとしただけ!!」

うわーーーーーなんてベタ、いや下手な理由!!!けど、これ以上思い浮かばねぇ!!!

「ふーん。そうか。じゃあ、俺がとってあげよう。レグルスはもういいよ。いつもの修行場に先に行っていて。」
「え?俺??でもっ…」

シジフォスとあたしの顔を交互に見るレグルス

ここは、あたしにまかせて行って!と言わんばかりにウィンクする私。寒いぜ。

「…レグルス?」

シジフォスが早く行けと言わんばかりの低い声でレグルスの名前を呼ぶ。

「はい…」

レグルスは、あたしの方を心配そうに見てから姿を消した

「さて…名…」
「はい???」

あぁ、黒いオーラが見える。

「俺の可愛い弟子に…何してたのかな?」
「いや、別に??だから、ゴミが…」
「ゴミね…」
「うわ!?」

シジフォスに頭を捕まえられる 目の前にはシジフォスの顔。怖いけどイケメン!

「俺が、ゴミをとってあげよう」

そう言いながら近づく顔!!
えええええ!!?マジで??

「ゴミッ!!な、い!んんっ!!!!」

ゴミは入ってないと言おうとしたけど、その言葉はシジフォスの唇で塞がれてしまった

「んっ…!」

がっしりと頭を掴まれてるので逃げれない しかも、逃げようとした隙をついて舌が入ってきた!こ、こいつ!最初から全部わかってたか見てたなっ!!タチが悪い!!!

「名っ…」

角度をかえながら 深く深く入ってくる…
やばい…シジフォス…キス上手い…
頭がボーっとする 

―ドサッ

「んんっ…あっ…」

押し倒され シジフォスの舌が首筋を這う

「ちょ…っと、やめっ…」

押し返そうとするけどビクともしない…こうなったら…カルディアの時のように小宇宙で…


「ライトニングプラズマーーーー!!!」



―ドゴォォォンッ!!


シジフォスの後ろで爆発が起きる

「チッ」

と舌打ちをしてシジフォスはあたしから離れた

「師匠!!!!もう、ゴミはとれました??」

砂埃の中からニコニコしたレグルスがでてきた

「…あぁ。今、とれたよ。」

ニコッと笑い返すシジフォス 

「そう、よかった!師匠遅いから心配でさ!」

と笑い返すレグルス。二人とも 黒いっ!!!!!!

「今から行こうと思ってたんだ。さぁ、行こうか?またね名。」
「え?あっ。うん。」
「名!!また今度ゆっくり話そうなっ!」
「うん。またね!」

黒いオーラを纏い続けながら爽やかに またね という二人。
遠ざかる二人の後姿を見て

 あぁ、レグルス…似なきゃいいとこ似てしまったよぉと悲しくなる私でした。





「師匠!」
「ん?」
「俺、もっともっと強くなる!!」
「はは、頼もしいな。」
「師匠よりも強くなる!!」

目をキラキラさせながら自分を見るレグルス
彼の頭をくしゃくしゃっと撫でる
きっと、今のは俺より強くなって名を守る そういう意味だろう
可愛い弟子の初恋を嬉しく思う

けれど…いくら可愛い弟子であろうと名は…譲れない

「楽しみに…してるよ。」

君と競う日を…

prev / next