小説 | ナノ

 永久咲き月下美人

銀時がある日、行方不明になった。理由も何もなく、ある日突然と消えてしまったらしい。俺は銀時を探す為に、万事屋に残された子供たちのケアの為に身を粉にして働く。

調書によると、万事屋宛に依頼の手紙が届いたらしい。それはとある別荘の部屋の掃除。エロ本なんかがあるかもしれないから、女の子は省いてほしい。あと未成年の男の子がいては気が引けるのでなるべく大人にやってほしいと。

なんだか読むだけでとても怪しい手紙だった。指紋はなく、消印が京都なのでそこへ定期的に通い、俺は銀時を探している。
そんな毎日だ。

「マヨ。今日も京都の方行ってきたアルか?大丈夫かお前・・・凄く疲れた顔してるアル」
「そうですよ土方さん。ちょっとお茶でも飲んでゆっくりしてから帰って下さい」
「あぁ・・・すまねぇなお前ら。毎回毎回、手がかりなしで」
「いいえ、土方さんが探してくれているんですから、きっと銀さん見つかりますよ」
「そうアル!マヨは仮にも副長ネ。きっと銀ちゃん見つけてくれるアル!」

万事屋の子供たちには本当に悪いと思っている。数日留守にしては、俺は京都を走り回って銀時を探す。しかし、消えた原因や手がかりがないので情報がつかめない足踏み状態の日々。
本当は寂しくて仕方ないに違いない。銀時という万事屋の中心がなくて、寂しくて仕方がないんだ。それなのに、今日も銀時は見つからない。

「ごめんな。絶対あいつを見つけて、ここに連れてくるからな」

そう言って俺は、眼鏡が淹れてくれた茶を飲み、身を温めて休憩を取り、帰宅した。最近は屯所に入り浸る毎日で疲れが取れない。なので俺は今日も別荘で疲れを取りに行く。その別荘は実は以前から購入していたものだが、何せ余り利用しないものでどうも部屋のほこり具合が気になっていた。
なので俺は依頼を頼んで掃除してもらい、その綺麗な部屋で癒しを得ている。

「今日も万事屋に行ってきたよ。あのガキ達は今でもお前の帰宅を待っているらしい。健気だろ。頑張ってるよあの子供たち。流石お前の近くにいただけある、根性あって少し厄介だぜ」

物静かな部屋の中、煙草を吹かして外の草の音や自然の音に耳を傾けた。リラックスできるいい環境の中だ。そして目の前にはお前がいる。

「暫く京都に行ったり来たりだったんで、溜まっちまったなぁ・・・」

あぁ、もう口が震えて会話もできねぇか?何度もぎゃーぎゃー騒いで、自分で勝手に疲れたのはお前だろ。何度も帰せ帰せ殺す殺してやるって喚いて自分勝手に疲れて、下の口に水分補給に飲ませた薬でヘロヘロになって。

「銀時・・・・抱かせろよ・・・久しぶりに思いっきり突いてヤりてぇ」

明日は特別に休みをもらった。
近藤さんが、俺がこん詰めて仕事しているから休まないと死ぬぞとか言ってくれて。当たり前だろ、俺は銀時を探す為に走り回ってちょっとした手がかりでも掴もうと躍起になっているんだから。

「そんな怖がるなよ。−−なぁ?」

投函する前俺は厳重に変装をし、手袋をはめて指紋をつけないようにした。変装のモデルは勿論アイツ。元攘夷志士とはいえ、銀時はあいつと関係があったと聞く。しかも今も継続中だって聞いてからもう、俺の中で何かが爆発した。許せなくて、あいつから奪ってでも銀時を隠しきってやったんだ。

「やだよやだやだ・・・帰りたいよォ・・・」


別荘は物静かな山奥で、部屋の中は真っ白。自然の音が周りから聞こえて無意識の内に休める憩いの家だ。特別に改装して、天井も壁も玄関扉も窓枠も家具や食器も真っ白にした。

はじめは力任せに拘束器具を破壊しようともがいていたので俺は薬を飲ませた。
そうしたら忽ち足を開いて、酒に酔ったように顔を赤くして艶の含んだ眼光で俺を誘い出す。銀時は素直ではないので抵抗して口からは汚い言葉を吐き出すが、媚薬効果のお蔭でいい反応をしてくれる。

「晋助来てよォオオ・・・・!晋助ぇぇ、晋助ぇっ」

銀時はよく薬のせいなのか俺の名を間違えて叫ぶ。その度に俺の名は土方だぞと教えてやるんだが、腰を掴んでガクガク揺らす間も涙を流して喜びながら「しんすけ」と言う。

「違うぞ銀時。俺の名前はしんすけじゃねぇよ。聞いただろ?俺の名は十四郎だ」
「ひゃっ・・・ひぐ、んぅう・・・」

あの時言っただろ?お前の家はここだろって。
何でだ?あの薬には健忘効果でもあんのか?
なんでこいつはすぐに俺の名を間違えるんだ。

俺はお前をここに連れてきた時の事から今までの事まで全て覚えているぞ。日記にも記してあるから読み返しすぎて、ページがボロボロだ。

***

初めてここに連れて来た時のお前の一言「センス悪ィ部屋ー」だったよな。真っ白尽くしだから、煙草の煙の色がすぐについちゃうよって案じてくれていたよな。
お前の大好きな苺牛乳をコップに入れて出しだすと一気飲みして可愛い顔をしてくれたもんな。コップと一緒に薬が入ってるなんて知らなくてさ。俺はそれを見て心底可愛いなって思ったよ。
その内へにゃん、と力が抜けて。

そろそろかなって。

あんなにドキドキしたのは本当に初めてだった。



呂律の回らない口で抵抗しようと頑張るが、ふにゃふにゃにとろけたように力が抜けてゆく銀時に成す術はない。銀時は俺のものだ。今日から、今から俺のものだ。あの時の感動を思い出すと身が震えて仕方がない。

「ひィィっ・・・!」

乳首をむしゃぶりついて、夢中に吸い付いた、舐めまわして口の中に入れて甘く噛むと女のように腰を突き上げる。飲み物の中に力が抜けるものと一緒に媚薬効果の成分も含まれている。白くて柔らかくて、だが鍛えあがった身体は締りがいい。

最高の媚態だ。

「あっ・・・やら、そこやだやだやだ・・やだ晋助ェェェェ!!」
「誰も助けてくれねぇよ、ここには俺とお前だけだ」

俺と銀時は一つになった。涙を流して上の口では嫌と拒むが、下の口はもっともっとと悦んで俺を受け入れ奥に促す。前後に揺れると銀時は甘く鳴いた。心地よい喘ぎ声は俺に衝撃を与える。物凄く気持ちよくて、何度も抱いてしまっていた。尻を何度も揉み、両手に鷲掴みで左右に開けば小さな穴が懸命に俺を咥えている。ジュボジュボといやらしい音を立てて、腸液が泡立つ位にガンガンと突き上げた。

「んあぁあ!!」

銀時は俺の下で何度も果てた。本人は疲れてしまっていても目覚めた身体のせいで涙を流しながら声を上げた。痴女のようにだらしない下半身がどうしようもなく疼いて、手で顔を覆い隠して羞恥心に嘆いても、どうにもエロく反応してしまうジレンマがたまらない。

「ああぁ・・・、あぁ!や、イク、イッちゃうぅ・・・!!」
「あぁ何度でもイケよ、沢山くれてやるよ」

銀時は俺が揺れると一緒に動いて、真っ白い銀時色の部屋の中に銀時色を吐く。最高の光景だった。この時の興奮は今でも忘れられない。掃除機の音や車の中から見えた空の色さえ鮮明に覚えている。そんなくだらない事まで全てが最高で、初めてそこで知った。


銀時というよりも、世界丸ごと盗んでしまったような感覚で身が震えて慟哭したんだ。


***


あれから銀時に繋がる情報はない。このまま打ち切りか、と思った矢先。目撃者が現れたらしい。何でも、京都でポストに手紙を投函する高杉らしき人物を見たというものだ。

やっと手に入れた手がかりだ。というかもう黒でいいんじゃないか?銀時に繋がる唯一の情報だ、高杉一派への罪状がまた一つ増えて、チャイナと眼鏡は鬼兵隊という組織に一層恨みが増したらしい。
らしいというのは、実は万事屋には高杉が通っているとポツポツ聞いていたのだが、銀時が自分から進んで迎え入れ、奴の隣に座って身振り手振り加えて会話するんだと。本当は脅されていて、そういう風に見えるように演技していたっていうのは知ってるんだよ。
逆らえなかったんだろ?
始めは銀時のリアクションに二人は通じているんだと思っていた子供たちだが、銀時がいない今俺の説得で脅されていたのだと判断してくれている。言ってくれれば良かったのに。親身になって相談してくれりゃぁ、すぐに高杉が銀時を連れ去った犯人なのだと結論できたのに。

本当に銀時は優しい奴だ。きっと子供たちに危害が加わるのが怖くて言う事を聞いていたんだろ。
大丈夫だ銀時。俺がお前を一生守ってやるからな。

そこにいれば、安全だから。

そこにいれば、一生安心だから。

だから俺の帰りを待っていてくれ。




++++アトガキ++++
明日菜様からシチュリクして頂いた監禁ネタでした。内容的には温いのでこちらに。
監禁/媚薬/放置プレイで高銀or土銀ということで土銀をチョイスさせて頂きました。
あ・・・玩具使ってないかも。それよりもヤンデレ度が濃くて申し訳ないです。
リクありがとうございました!
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