きらきらひかる 2016/03/02 21:28

一年以上も放置していた日記を書いてみるよ。備忘録とも言う。

江國香織原作「きらきらひかる」の実写映画を観ました。'92年公開の映画みたいです。出演は薬師丸ひろ子、豊川悦司、筒井道隆。

まず私は原作小説が大好きで何度も読み返しているのですが、それ故にこの映画を観ようか観まいかずっと迷っていました。というのも私は基本的に原作信者で、派生物が原作を超えるわけがないという偏見を持っているからです。

でもやはり気になって仕方がなかった。「観てみたい……! ほんの一瞬でもいい、あの空気感が再現される瞬間があれば……!」そう願いを込めて。

どちらかというと批判的な気持ちを持って観たわけですが、率直に一言で感想を言うと、「良かった」です。

どころどころ気になる点はあれど、やりたいことは見えるし原作への敬意もきちんと払われていると感じたし、なにより配役がよかったです。

薬師丸ひろ子さんが演技をしているところを初めてしっかりと見たのだけれど、天真爛漫な笑子ちゃんが透けて見えてよかったです。あと睦月さん役が豊島悦司さんなのだけれど、いやあ良かったですね。睦月! 睦月おる! てなった。あと一番良かったのが紺くんです。まだ名前も紹介されてない段階で筒井道隆さんが映ったとき、私は感動した。こ、紺くん……!! これ絶対紺くん! と指を指して叫んだ。紺くんだった。

原作の台詞を忠実に使っているところが多くて嬉しかったです。ただ、原作に出てきていない台詞となると途端にその役の人格まで崩壊するような言葉が発せられていて違和感があった。笑子ちゃん絶対そんなこと言わんからな……。

あとね、ファッションがよかった。あれが90年代のファッションなのかな。笑子さんが着ていた服が好みだった。肩パットじゃなくてラフな方。腰できゅっとしぼったスカート。白いカットソーに黒いロングスカートを合わせていた格好がとても素敵だった。

でもこの映画に限った話ではないのだけど、終わり方がよくわからなかった。ふわん、としていた。日本映画にはよくあると思う。あとは皆さんの想像に委ねます……。みたいな終わり方。確かにきれいに見えるけれど私は好みでないな。もっとストン、と落として欲しい。これがこう! そしてこれはこうなりました! ハイめでたし! という感じに。その方がすっきりする。私はね。


では一通り書き切ったので終わります。これからはたまにこの日記も更新したい気持ちがあります。たぶん、観た映画や読んだ本の話を書くのではないかと思います。

ではまた。
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