記憶とは違う世界
彼女がそう言って笑うと、その笑みがいつものよりもどこか強張って見えて思わず首を傾げた。そのままどうしたの、と問うつもりだったのだけれど、タイミング良く一陣の風が吹いて、私は自分のなびく髪を抑える。彼女は気にした素振りも無く、いやそもそも強い風にもかかわらず彼女の髪は愚か服も乱れていない。



「……なるほど、あまり時間が無いようだな。手短に言うぞ、紫苑」
「は?」
「は、じゃないよ。君、もう気付いていたろう? 君がトリップしたのは神によって仕組まれたことだと。……君は聡明だ。私が誰なのかも分かっているのだろうな?」



すみませんさっぱりです。

女の子の容姿なのに喋り方は男らしくさっぱりとした口調なのでどうも違和感が拭えない。神様なら神様らしく夢の中に出て来いよ馬鹿め。
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