電話を掛けなおそうか迷っていると、突然電話が掛かってきた。あの謎の番号である。タイミング良過ぎ。



「……もしもし?」

『真田だ。十分前も電話したのだが』



えっ。

えええ待て、何故真田が俺の携帯に掛けてきてるんだ誰が教えたんだよおい。電話の向こうに聞こえるのは紛れもなく真田の声だし、俺が中々返事をしないものだから心配するそれもも如何にも真田らしい。



「ほ、本当に真田なの…?」

『それはお前が一番よく分かっているだろう』



ま、マジか。
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