俺はその言葉にえ? と聞き返した。パードゥン、である。



「すみませんがもう一度言って頂けますかね」

「何標準語になっとるんや白石。せやから、部長やってくれるか言うとるんやけど」



オサムちゃん、それは無理があるってもんだよ。

今年度最初の部活の前に、俺はオサムちゃんに呼び出された。まあ正直オサムちゃんに呼び出されると聞いて若干予想はしていたのだが、事実言葉に出されると重い。ぶっちゃけめんど……げふんげふん。



「原には承諾をとってある。書類も作って、あとは自分が頷くだけや」

「はぁ」

「ちなみにイイエは言わせんよ」

「はぁ」



それは最早事後承諾と言うのではないかと思いつつ適当に頷く。オサムちゃん相手だと話にならない。聞かされるときには全てレールが敷かれている。



「よし決まり! ほんならこれから新部長のお披露目やな!」

「はぁ」



これから憂鬱だ。
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