ドラコ
未来の先までご一緒します。
つらつらと流れていく文字の表面を滑るように眺める。何度読んでも、今の僕には必要性の感じない内容でしかなかった。昨日、リアから受け取った手紙の中身はグリーングラス氏からの謝罪の手紙だった。先日行われたパーティーで、僕の近況を耳にして謝ろうと思ったらしい。別に許しを乞わねばならないことをアステリアにした覚えもなければ、僕が彼女にしてあげられたこと自体も何もない。本当に親同士が進めた形だけの縁談だったわけだ。それの解消を一番に望んでいたのは当人達であり、それは受け入れられた。そんな中、手のひらを返したように怒り始めたのがグリーングラス氏だった。その怒りは、マルフォイ家との繋がりを手にできなかったことだけではなく、娘への愛情も含まれているん
だろう。そう考えて何も反論せずに怒鳴られるままにしておいたが、急にこれだ。いったい僕に何を求めているんだろうか。アステリアの元へ戻るつもりもなければ、彼とも関わるつもりは一切なかったというのに。何度読んでも、僕には何も得られない。何度か読んでしわだらけになった手紙を暖炉の中に放り投げ、杖を振るった。ジュッと焦げ付く音を背中で聞いて、僕は自分の部屋を後にした。もうすぐ彼女がやってくる。


僕と一緒に拵えた深緑のドレスに身を包んだ彼女はやって来た。迎えに行くと申し出たのだが、わざわざ出向く必要は無いとばっさり切られてしまったせいで僕は邸でどことなくそわそわしながら待っていた。父上は仕事でディナーの直前に戻るらしく、それまでお茶でも、ということで早めに彼女はやって来たのだ。

「やあ。迎えに行けなくて申し訳ない。」
「こんにちは。むしろ来てもらう方が申し訳ないからいいの」

母上も用事があるらしく父上の帰宅に合わせて戻るらしい。マルフォイ邸にやってきたリアと僕の靴音だけが静かに響いた。

「とても、広いのね」
「ここも随分と昔からあるからね。それこそ先々代だ」
「うちの先々代とは比べものにならないわね」
「あそこは別邸だろ?本邸も同じようなものなのか?」
「あれよりかは広いわ。でも、貴方の家と比べたらちっぽけね」

彼女が被っていたつばの広い帽子を受け取って、玄関ホールの隅っこに立てかけている帽子掛けにそれを引っ掛けた。リアはゆっくりと家の中を眺めながら、興味深げにしていた。

「どうぞ」
「ありがとう」

リビングの中央に置いてあるソファへ連れていくと、彼女はふかふかのソファに浅く腰かけた。そこへお茶の用意をしにやってきた我が家のしもべ妖精に声を掛けた。しもべ妖精は突然のことに驚いて身を縮めて驚いている。恐れ多いと、自分の耳を掴みながらぶんぶん頭を振り回しては、二匹のしもべ妖精が頭を抱えた。パットがリアと仲の良いだけであって、しもべ妖精は大体にしてこんな反応をする。こちらとしてはそこまで優しくしたつもりのないことでも、大きな目玉を潤ませて大喜びする。仕事でそれらを常に見ていたせいか、リアの反応は特に変わることもなく、パットに接するように普通に接していた。お茶の用意をし終えた妖精たちは、今夜の準備のためにそそくさと厨房の方へ戻っていく


「パットを連れてきても良かったのに」
「本人に断られたわ。"お嬢様はお一人で行かねばなりません!"ってきかないんだもの」
「へえ。彼女はロティーと違って気が回るらしいな」

猫に気を回せというのはどうかと思うが、ロティーに関しては本当に中身が人間なんじゃないかと思うことが時々ある。それも僕よりも何枚か上手な気がしてしまうほどだ。リアは部屋にある柱の彫刻だったり壁に掛けられた絵画だったり、彼女の目を引くものがたくさんあったようで、僕との会話はそこそこに、忙しなく目を動かしていた。

「なにか興味をそそるものでもあったかい?」
「…いや、そういうわけではないのだけど、」

歯切れの悪い返事に、思わず首を傾げてしまう。あー、だの、うー、だのと唸っては口を開いて閉じる。それを繰り返している彼女を見て、ひとつの考えに行きついた。何だって君は、普段は余裕ぶっているくせに些細なことで余裕を失くしてしまえるんだろうか。僕としては嬉しいことこの上ないけれど。

「昨日の手紙なら、さっき燃やしたよ。」
「燃や…え?燃やした?」
「そう。燃やした。」
「そんな…大事な内容だったんでしょう?」
「ハハ、やっぱりそれが気になってたわけだ。」
「…そういうわけではないけど、わざわざダフネを使って渡そうとするくらいだもの、大切な内容なんだと思ったのよ」

気にしてない。そう言いつつも、目線はふわふわと定まっていないし、手もそわそわと握ったり離したりしている。面白いくらいに動揺しているリアの様子に、笑いを堪えていると、意を決したようにまっすぐ僕を見つめてきた。

「…燃やしてしまうくらい、失礼なことでも書いてあったの?」
「いや?」
「…」

真剣に問われたけれど、軽く否定してみる。すると拍子抜けしたのか、ぽかんと口を開いたままリアは固まった。この前に僕の表情がころころ変わるのが面白いと君は言っていたけれど、僕以上に君の表情はすぐに変わっているよ。そう言ったら君はまた、ころりと表情を変えるんだろうか。


「すこし、歩かないか」


ゆっくり頷くリアの手を取って歩き出した。リビングを後にして、玄関ホールへと出る。そして、二階の広間へ続く階段を少しずつ上りはじめた。

「パンジーが昔、王子様のお城に行ってきたって自慢してきたことがあったの。」
「へえ、王子様のお城か。メルヘンチックだな。」
「そう思う?それが、このお城なんだけど。」
「うちが?それはまた、パーキンソンは大きな勘違いをしてるな。確かに大きさはそれなりだと思うが、王子が住んでいるような煌びやかさはこの家には存在しないよ」
「それは7歳のパンジーの眼を通してみなきゃわからないわね。あの子は確かに王子様の家だと言っていたもの。」
「それで、君はこの城をどう思うんだい?まさか、きらきら輝いて見えるとでも言うんじゃないだろうな。僕から見たら、どう見ても黒や緑に真紅…輝いてたとしても銀くらいしか見えないよ」
「うーん、嫌いじゃないわ。王子様が住んでいるお城には見えないけれど」
「がっかりした?」
「まさか!むしろ安心してるくらい。煌びやかなお城に招かれるのはお姫様だけだわ。わたしは、そんなお姫様じゃないもの」
「お姫様じゃない、か…。そうだな、たしかに僕も王子なんかじゃない。だからこの城も王子様の城とやらではないわけだ」

ゆっくりと二人で階段を登りきると、シャンデリアを天井から吊るしている、二階に辿り着いた。窓から日が差している。黒い床は光が反射して、眩しい。

「やっぱりどこもかしこも広いわね。ここでパーティなんかもするの?」
「ああ、昔はここでホームパーティを開いていたよ。パーキンソンがうちに来たのもその時だな。…そう、僕らはダンスなんかには飽き飽きでこの階段を駆けて遊んでた。」
「わたしもダンスは昔は好きじゃなかった。それでもパーティの雰囲気はとっても魅力的だったわ。」
「美味しい食事もできるからな。」
「そう!いつもの食事とはちょっと違った料理が食べられるのが何よりも楽しみだったの。ただ、大人向けの料理になるのが少し残念ね。子供からすれば香辛料がきついし、大好きなトライフルはお酒が効きすぎてるんだもの。」

普段よりいくらか高いヒールをコツコツ鳴らして、リアは中央の方へ進んでいった。窓から差した光は、天井からぶらさがったシャンデリアと彼女の後姿をきらきらと照らしている。視覚的にはもちろんだが、この邸にこびりついた暗い記憶まで照らされているような気分になる。本当にとても、とても眩しかった。

「……数年前のここで、誰が、何をしていたと思う?」

デートの時と比べゆるやかにまとめられた髪を揺らして、リアは不思議そうに振り向いた。周りをゆっくり見渡しながら、ううん、と唸る。

「誰かしら…、話の流れからいうと、パーティじゃなさそうね?それと……あんまり楽しいことでもないみたい。」

僕の顔はきっととてもこわばっていて、眉間にも皺が寄ってるだろう。何てったってわかりやすいんだから。そして彼女は肩をすくめて困ったように眉をさげた。

「その通り。楽しさなんて欠片もない。ここは、"例のあの人"のせいで真っ暗で冷たい地獄のような場所になった。」

リアの顔がみるみる青ざめていく。闇の帝王の話を出して平気な顔をしていられる魔法使いなんてこの世にいないだろう。故人でさえ肖像画の中で身を縮ませるくらいだ。そんな恐怖の塊へ、たった数年で誰も話に触れようとしなくなった。当然だ。もう語る必要なんてないんだ、だって帝王はもうこの世にいない。みんな、あの恐怖を忘れたいんだ。僕だって忘れたい。それでも忘れることはできない。過去になっても、僕の中にはとどめておかなければ。

「この邸でこの場所で、確かに帝王は生きていた。そしてここで命を落とした者もいた。僕は一生このことを背負っていく。だが、君は、」
「ねえドラコ。」
「リア、話を聞い、」
「言葉にしてくれないのはそれが原因なの?」
「……」

先ほどまで青ざめていたリアは、困ったようにしながらゆっくり近づいてくる。僕は自分でも気付かないうちに手を固く握りしめていたらしい。指先が冷たい。彼女の温かい手が、握りしめられた僕の右手をそっと包んだ。

「誰かさんが好意を言葉にしてくれないのはどうしてなのかしら、って気付いて悩みもしたのよ。」

家の身分?体型?それとも性格?一体なにがあと一歩を阻んでいるんだろうって考えたの。そう言って、考え得る選択肢を指折り数えながらリアは首を傾げた。

「ちがう。そんなことは何ひとつ関係ないんだ。僕はずっと背負って生きなければならないけど、君はそうじゃない。」

僕が君への愛を言葉にして、ついてきて欲しいと願えば君はきっとそうするんだろう。それでも、選ぶ権利はリアにあるわけで、一方的に暗い記憶を背負わせたくなんかない。

「今さら尻込みしちゃったの、イタチさん?」
「……あのな、僕は、」
「わたし、貴方が誰で、どこの家の息子かって知ってるって前に言ったわ。貴方も言ってたでしょう?」

真剣に話してるんだ。そう続ける前に、リアがかぶせるように話を切り出した。

「…例の、…例のあの人のことは確かに恐ろしいし今でも足が竦むわ。けれど、そんな人もうこの世にいない。あの出来事から貴方たち一家がどう過ごして来たか、もちろん全てじゃないけど知っているつもりよ。」
「知っている事と背負う事じゃ、わけが違うよ。本当は、君に何も背負わせたくなんかないんだ。」
「わたしが一人で背負うわけがないじゃない。貴方のお父様は一人で背負ってらした?お母様は夫を捨てて一人で家を守ろうとしたのかしら。」
「それは、ちがう。」
「いつでも傍にいて、二人で一緒に支えて合ってきたのでしょう?だから、今もちゃんと寄り添えているんだと思うわ」

父上がアズカバンに収監された時、本当なら母上は自分の立場を捨てて逃げることなど簡単だったはず。それでもマルフォイ家当主の妻としてこの城を守っていた。僕を守りたいという願望も強かったと思う、そして何よりも父上の帰りを心の底から願って待ち望んでいた。

「わたしが一人で勝手に思い違いをして、無理やり静養させられるくらい独りよがりになっていたのを救い出してくれたのは貴方よドラコ」

僕の手に添わせていたリアの両手が、僕の頬へと伸びてくる。優しい力で顔を引き寄せられて、少しだけ彼女の方へ前かがみになった。目の前で輝く瞳に映るのは情けない顔をぶら提げた自分の顔だった。

「ねえ、一人じゃ悪いことばかり考えちゃってつまらないって思わない?わたし貴方のおかげで知れたのよ。貴方がいなくちゃ、今だって鶏ガラみたいにガリガリの老けたお婆さんのままだったと思うの。」
「……」
「もういい、時効だ。周りがそう言ったとしても、きっと貴方は背負うのをやめないんでしょう。だったらわたしはずっと隣りにいるわ。貴方が休みたくなったら一緒に休むし、生き急ごうとしたらちょっぴり重たい女になって引き止めてやるんだから。」
「…重たい女になってやるだって?僕がいないと何もできなくなるくらいにダメになってくれるのかい。」
「あら、知らなかった?とっくの前から貴方がいないとダメなのよ、わたし。」

はにかむように言ってから、頬に触れていた手のひらはゆっくり離れていく。僕はこの前
、全て終わったことだと、セオドールにそう言った。けれど、頭に焼き付いたあの頃の恐怖や不安は消えない。それらが周りに与えたものも無くなりはしない。リアの言う通り、周りにとやかく言われたとしても僕はこのさき一生抱えていくだろう。一人で抱え込まないで、なんて周りに言われたとしても、そんなの知るもんかって一人で突っぱねるだろう。だけどそんな時に隣りに誰かいてくれたら。いや、誰でも良いわけではない。

「…降参だよ。本当に僕は、どこまでも詰めが甘くて情けない。」
「今回は優しさのあまりってことで、見逃してあげるわ。」
「本当に君ってしたたかというか、余裕があるというか…」
「わたしの全部がそう見えているのなら眼鏡でも新調したらどうかしら、視力が落ちているかもしれないわ!」
「はは、そうだな。君って、思ったよりも恥ずかしがり屋だったしね」
「……」
「ほら、それ。鏡を見せてやりたいくらいだ。」
「べつに貴方より優位に立ちたいとは思わないけれど、こうなると打ち負かしてやりたくなっちゃう。貴方のお母様に、夫の手綱の上手な握り方を学ばなくっちゃ。」
「おお、怖い怖い。尻に敷かれないように気張らないとな。」

リアの腰に手を回して抱き寄せた。金色の髪が窓から差す光できらきら輝いて見える。僕の体にすっぽりと収まる細い体を抱きしめて、広間を見渡す。黒い床も、大きなシャンデリアや暖炉も、あの頃の感情を呼び起こさせた。それでも、あの頃とは違う。これまで引き摺っていた暗い思い出は、少しだけだが確実に薄まって柔い光を帯びていくようだった。

「……ありがとう。」

さっきよりもきつく抱きしめてみる。服に頬が当たってくすぐったいのか、リアは僕の腕の中で顔をあげた。すこし迷うように泳いだ視線は、しっかりと僕の視線と交わった。

「感謝も嬉しいけれど、もっと別な言葉が聞きたいわ。」
「何の言葉がいいんだろうな、皆目見当もつかないよ。」
「もう、楽しんでないで言って!」

真っ赤な顔のままリアはトントンと僕の胸を掌で叩いた。まるで、子供が催促しているようで可愛らしい。それをまた笑うと、拗ねたように口を尖らせた。再会したての彼女は微笑みこそしたものの、こんなに表情を変えたりなんてできていなかった気がする。学生の頃だってそれなりの付き合いはあったが、こんなに表情豊かだったとは知らなかった。…リアが怒るのはどんな時だろうか。僕が相変わらず詰めが甘いままだったら怒るかな。それでも、詰めが甘いと今のように笑うんだろう。彼女は僕のその様子を楽しんでいる節があるんだ。それとは別に楽しそうにする時は、読んだ本の感想をひたすら話す時。僕が途中で口を出すと、つまらなさそうな顔をして拗ねることもしばしば。だから僕は#なま
え#の話はまるまる最後まで聞いてから話そうと思っているし、気が済んだのなら僕もたくさん話そうと思っている。やっぱりどんな時でも笑っていてほしいと思うのは当然だろう。今のところ、リア以外の誰にも目は向かないが今後はどうなるかなんて僕にもわからない。嫌いになるわけではなく、一時の気の迷いが無いとは言い切れない。父上もその迷いのせいで母上の信頼を取り戻すのに骨を折ったのはちゃんと覚えてる。母上よりも魔法が得意そうなリアのことだ、両頬に飾られた紅葉模様で済んだ父上とは違って僕は命を狙われるかもしれない。それだけは嫌だ、悲しませた上に加害者にさせてしまうなんて。そもそも、僕が気の迷いを起こさなければいい話ではある。けれど、父上のことを思い出
すと断言なんてできない。まあ、それはそれ。そうなってしまった時に考えよう。

「ドラコ?」
「え?…ああ。」

つい考えこんでいたらしい、さっきまで口を尖らせていたリアが不思議そうに首を傾げた。

「なにを考えていたの?」
「君のことさ。」
「もう、急にだんまりするから何かと思ったわ。なあに、その顔からするとあんまり良いことでも無さそうだけど。」
「いろいろと、ね。」

またはぐらかされたと思ったのかじっとりと睨みつけられる。それでも、僕の腕の中から睨まれたのでは ただの上目づかいになっておしまいだ。

「……リア。」
「なあに?」
「愛してるよ。」
「!」

耳元でふいに呟いてみる。驚きと恥ずかしさでいっぱいだったのか、リアは顔を真っ赤に染めて狼狽えた。言えって催促していたのは君なのにな。そんないっぱいいっぱいになられちゃ、おちおち言う事もできやしないよ。

「愛してる、これからも傍にいて欲しい。」

君が僕の囁く愛の言葉に慣れてしまっても、僕はときどき囁いてやろう。何を言ってるのって、笑って流されるかもしれないけどね。それを想像するだけでも、胸の奥がじんわりと温かくなる。リアは首がもげそうなくらいに頷いて、はにかんで、涙を目尻に溜める。今はまだ指輪も何もないから、彼女の左手の薬指に軽くキスをする。


「どっかに行っちゃったり、しないでね。」
「君こそ。他の奴の所に行ってみろよ、許さないぞ。」
「まあ怖い。」

涙は止まったようだが、うっすら膜が張っている。潤んだ視線と自身の視線が交わって、顔が近づく。そうして、そのままゆったりと唇を合わせた。息苦しくなるまで合わせたそれは名残惜しさで更に熱くなる。そんな時、足元をくすぐるデジャヴに二人して目を丸くした。

「みゃう、」
「……お前、やっぱり人間なんじゃないか。」
「ふふ、ずっと気にしてくれていたのよね?」

僕らは二人でしゃがんで、ロティーの喉元や背中を撫でた。そうか、この猫がいわゆる僕らのキューピッドだったってわけか。気持ちよさげにゴロゴロ喉元を鳴らす黒い毛玉に、少しは感謝したい。だが何度も邪魔されてはたまったもんじゃない。そう思い、これからは心配しないでそっとしておいてくれよ。そう投げかけると、ロティーはまるで返事をするかのように短く、にゃあ、と一声だけ鳴くのだった。





END

2014/09/25
_11/15
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