「なあ、爽やかに写るならどうすんだ」
「へ？なにそのガングロを薄めたいの？むりむり」
「日焼け止めを塗るしかないのだよ」
「マジレスすんな、あとオマエいつもガングロ気にしすぎなんだよ！！」
「だって爽やかとか青峰からかけ離れたキーワードを用いられたらねえ？」
「確かに青峰くんの悪人面を一度見たら爽やかさの欠片も見つかりませんね」
「流石に酷いのだよ黒子」
「テツまでオレのことガンだと思ってんのかよ…！」
「え？そこまで真っ黒って言って無くない？なんで？どこから飛躍した？グロがないよグロが！」
「吉川おちつけ」
「……で、どうして爽やかさとは無縁な青峰くんが爽やかになりたいんですか？」
「これを見ろ」
「月バス…？あっ、これこの前青峰とむっくんの特集してくれたやつじゃない」
「今月は赤司くんと緑間くんでしたね。来月は黄瀬くんらしいですが」
「これがどうしたのだよ」
「これに映ってるオレの顔が全部犯罪者だってさつきがウルセーんだよ」
「ぶふっ！確かに！」
「点入れてニヤリと笑ったところばかり抜かれてからだろう」
「だって点入れたら嬉しーだろうが！」
「嬉しさを噛み殺そうとしてこんな犯罪顔になるなんてすごいですね」
「素直に喜べばいいんじゃない？おっしゃー！って」
「いつも思ってるけどオマエって女らしくねえわ。おっしゃー！ってなんだ、おっさんか」
「あ、それファンの人にも言われたことある。背中のチャック開けたら誰が入ってるんですかーって」
「少しは隠せ馬鹿め」
「だってブリブリしてらんないもん。アイドルがかわいいだけだと思うなよ！そんなことだけ気にしてたら仕事こないから！」
「切実ですね……だから最近バラエティで体張った仕事してるんですか」
「きゃー！とか反応したらカンペでもっと面白く！って出るのよ…わたし別にバラドルじゃないのにさ…」
「本性に気づいたんですよきっと」
「テツくんて最近ひどいよね」
「そもそも写真写りの話なら吉川よりも黄瀬に聞けばいいだろう」
「ムカつくからヤダ」
「青峰もひどい！」
「それじゃあ、吉川さん直伝のコツで撮影してみましょう(携帯用意)」
「んー、それじゃあねー…」



((「オイ、これでどーよ？」))
((「やっばい！！！上目づかいでぱっちりお目々のガングロの威力まじ半端ナイ！！」))
((「おい、黒子オレの携帯で撮るな！」))