アイドルシリーズ

校内放送
「おっべんとおっべんとうっれしーいなあ」
「うわ懐かし!それ幼稚園のやつじゃん!」
「これ食事前の儀式だったよね」
「オレ我慢できなくて食べて怒られてた」
「本当本能のまま生きてますね青峰君」
「あ、お昼の放送始まったねえテツくん」
「あれれー、これ屋上だといつも聞こえなくないー?」
「確かにおかしいのだよ。普段なら教室だけの放送だろう」
「放送委員が間違えたんじゃないっスか」
「ねえねえ、赤司いなくない?」
「あ?どこ行ったんだアイツ」


『〜♪〜♪♪〜帝光中学の皆さんこんにちはー!コンニチワー!(裏声)さあさあお待ちかね!今日もお昼の放送がやってまいりましたよ!』



「いつも聞いてねえけどテンション高いのな」
「これ何、誰やってんのー」
「放送委員がローテーションでやってるはずなのだよ」


『今日のお題は帝光七不思議に迫っちゃうぞ☆ってーことで帝光中の七不思議に迫って行こうと思ってましたが残念でしたすみません今日は別のお題にしますハサミやめてええええ』


「…」
「…」
「…」
「…」
「…」
「…ねえ、ハサミって」
「だめだよ紗希乃みんな気づきたくないんだから…!」
「あ、ウン。桃ちゃんゴメン」



『…』



「なあ、死んでね?生きてる?やばくね?」
「待て。まだ死んだと決まったわけじゃないだろう」
「ミドチン焦りすぎー」
「眼鏡カシャカシャうるさいっスよ」
「これ様子見に行くべき?」
「駄目です吉川さん。関わらない方が身のためです」
「テツくんの言うとおりだよっ!」




『てれれれってれーん!週刊☆デイリーオリコンアンケートの時間がやってきましたァァァ!ええっと、こっちで勝手に決め「てない」っすねスミマセーン!みんなが選んだこの曲たちを抜粋するぞ!』



「なんかめっちゃ混ざってるんスけど!週刊なのにデイリーって何?!オリコンランキングじゃねーの?!アンケート?今聞くの?!しかも選ばれたのに抜粋ィ?!」
「黄瀬くん総ツッコミありがとうございます」
「おい…今の声聞いたか」
「ああ、紛れもなく赤司の声だったな」
「赤ちん校内放送ジャックしちゃったんだね」
「なんか悪い予感するんだけど桃ちゃんどうしよう」
「大丈夫!」
「何でそんな自信満々?!」



『まずはこの曲からだぜチェキラァァ!お願い殺さないで!』


「命乞いがタイトルみたくなっているのだよ」
「赤司君が流すのって何ですかね…?」



『にっ、二百ごず、五十六番!東京都出身「ストップぅぅぅぅぅ!!!」


「紗希乃ちゃん?!」
「待って待って待って待って!これ黒歴史!わたしの黒歴史ぃぃ」
「なにこれー」
「何スか?紗希乃の?」
「噛みすぎじゃね?」



『杉浦マヤさんの「すもも色の両想い」を歌います!吉川紗希乃です、よろしくお願いします!〜♪〜すももいろ〜のりょうおもーいっ!あいして〜るっギラギラ〜ってにらんで〜るっ♪』



「わたしオワタ…今まで非公開にしてたのに…なぜここでオーディション音声が…!」
「ぶはっ!お前こんとき歌ヘタクソだな!」
「まあデビュー前だからな」
「ぶりぶりしてるー」
「紗希乃ちゃんはいつでもカワイイよっ!」
「これオレも聴いたことないっスよ〜何で隠してたんスか!」
「そんなことより、どうして赤司君がこの音源持ってるんですかね」
「どっかが買収されたの…?!」



『というわけでー!吉川紗希乃サンのオーディション音源でしたー!続きまして』


「まだある?!」


『合格発表後の初ステージどうぞー』


「赤司いいいい!!!!(ダッシュ)」
「紗希乃ちゃん待ってー!!今から乗り込んでも間に合わないよーっ!」


「行っちゃいましたね…」
「アイツが放送室につくころには放送は終わってるのだよ」
「行ったところで返り討ちに合うだけだろ」
「赤ちんは紗希乃ちんのこと可愛がりすぎだよね」
「いじって可愛がるからタチ悪いっスね」









***************

松/浦/亜/弥の桃/色/の/片/思/いをもじってみた。

ちなみに歌詞もいじってみた。


prev next

bkm
- ナノ -