『はーんだ』
何かちょこんと座ってる半田が可愛くって後ろから抱き締めてみたら剥がされた、私だっていつも傷付かないとか思ってるんだろうけれど実際私のハートは俗にいうガラスのハートでとても脆くてローリングキックされたらすぐパリンって割れちゃうんだよ。
『ばーかばーか半田のばーか、そんなんだから中途半田って言われるんだこの中途半田!』
「何で引き剥がしただけなのにそんなに言われるんだよ!」
分かってないみたいだ、引き剥がしただけだって引き剥がしただけだって。酷い酷すぎる。さっきから2度言い過ぎな気がするけどうざいとか思わないでね、だって自分がされたらすごく嫌でしょう?好きな人に拒絶される気持ち。
何だか今更だけど悲しくなったから私は部屋の隅っこでうずくまって体操座り、ネガティヴシンキングになってみたら半田がてくてくと近寄ってきてくれる、可愛い以外言葉が見つからないです。きっと私は見た感じだとしょぼんとかドヨドヨとか如何にも落ち込んでますよみたいな風なんだろうけどそれは悪魔で外見で隠してる顔はにやにやと頬の肉がつり上がっているのだ、ぽんぽんと頭を撫でられニヤニヤは松野に。中々頭を上げない私に本気で慌てだしたのか、後ろから抱き締められた。ニヤニヤ松野。
「ごめんってば」
『…何が悪いか分かってないでしょ』
松野なニヤニヤを抑えて真面目な標準で、ちょっと半ベソで、うん私って素晴らしい。
「どうしたら機嫌なおるんだよ、」
何が分からない彼は私の機嫌を直すのを優先し始めた、それに腹が立って、イライラして、だから真一の服の襟を掴みキスをしてやった。上から目線で私はゆでだこみたいな彼を見るなり嫌みったらしく唇を尖らして
『ばーーか!』
***
真一のばーか!