2


美味しい食事に美味しいお酒、シャワーを済ませ、今僕は虎徹さんと向かい合ってベットに座っている。正直食事もお酒も味わう余裕がなかった。虎徹さんが自分の家に居るという事実に喜ぶと共に緊張していたのだ。一応ばれないように話して居たつもりだが…


腰にタオルを巻いただけの無防備な虎徹さん…緊張もピークだ。虎徹さんもそうなのだろうか、と様子を伺うとばっちり目があった。虎徹さんはためらうように口をパクパクさせた後、決意したように話し始めた。


「その…やる前に確認しときたいことがある。バニーはその…俺に突っ込みたいの?」
「つっ……そうですね。出来れば。」
「まぁそうだよなあ」


好きな相手とはいえ受ける側になるのはやはり抵抗がある。当たり前のように僕が上になると思っていたことが申し訳なくなった。


「あの…嫌なら僕がっ」
「まあ…バニーの初めてが後ろってーのは可哀想だしおじさんが受けてやるよ」
「え…いいんですか?」
「いいんだよ。俺はこれからバニーちゃん以外とは恋することないだろうから。何事も経験ってな」
「虎徹さん………上手くは出来ないと思いますが、なるべく優しくしますから」


チュッと音をたてて顔中にキスをふらせながら、ゆっくりと虎徹さんを押し倒す。ベットが2人の体重で沈んでいく。僕はそれが合図だったかのように虎徹さんの口内へ舌を滑らせた。前教えられたように舌を絡めて吸うと虎徹さんの体がびくりとはねる。

音を立てて離れると2人の間に銀色の線が出来る。それを恥ずかしそうに見る虎徹さんの喉へ噛み付いた。


「くっ……おいっバニー痛いって」
「しっ、黙って」


噛み付いた所に舌を這わせると虎徹さんの息が少し荒くなった。喉から鎖骨、と徐々に下がっていき二つの尖りにたどり着く。たしか男性でもここは感じると何かで読んだ。ためしにふーと軽く息を吹きかける。少し身体が震えたのを確認し、片方を咥え、片方を指で捏ねる。


「おいっ、俺は女じゃないんだからそんなとこいいって!」
「きっと気持ちよくなりますから!ほら…硬くなってきた」


コリコリとした感触が気持ち良くて押し潰すように捏ねる。舐めるだけでなく時々甘噛みしていると段々と甘い声に変わっていった。その変化に嬉しくなって夢中でしてると虎徹さんが頭を軽く叩いて来た


「どうしました?」
「んっ…はぁ…バニーちゃ、もうやめて…」
「気持ち良くないですか?」
「そうじゃな…下、触って」


虎徹さんが僕の手を持って下半身へと誘う。余りの卑猥さに理性が飛びそうになった。僕も我慢できなそうだ。タオルの上から軽く触る。既にガチガチなそれに嬉しくなりそっとタオルをどける。先走りでテカテカ光るそれに無意識に唾を飲み込んだ。エロい……


「虎徹さん、僕もあまり余裕ないので一緒にしますから」
「……え?」


自分のタオルをとり外す。虎徹さんの視線を感じつつ虎徹さんのものとぴったりとくっつけ纏めて握った。自分以外の熱さと波打つ脈を感じる。片方の指をわっかみたいに丸くし上下にさすった。もう片方は先をいじる。


「あっ、ひぁあ……なんだこれ、あ、きもち…んぅ」
「はぁ…これは、予想以上です、ね」


無意識だろうが虎徹さんの腰が動いていて下半身にくる。快楽に弱いんだろう、そんなとこも可愛くて堪らない。小刻みに震えて来たのがわかり、指を動かすのを早くする。


「あっ、だめっ……イ、く」
「いいですよ、はぁ…一緒に」
「バニー、バニーちゃ…ぁあああああ!」
「くっ………」





[ 9/15 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -