電波を通して



まだ静かな朝に携帯の着信音が響く。その音はある一人にしか設定していない特別な音。寝ぼけた頭で命令をして腕をなんとか動かす。


「もしもし…おはよう、どうした?朝早くに」


まだ薄暗い空を見てから時計を見る。休みの日だろうが部活があるわけだが、普段起きる時間より1時間も前だ。正直まだ寝て居たい


『花井、まだ誰からも電話きてないよな?』
「当たり前だろ。こんな早くから誰も電話してこねえよ、で?どうした」
『よかった1番だっ!あのな花井!』
「ん?」
『 』


一気に思考がクリアになる。俺は通話が切れた携帯を鞄につっこんで、急いで着替えて家を飛び出した。

俺が田島の所に着くまであと少し


















誕生日おめでとう!プレゼントはおれってことで…いまから会えない?


Happy Birth Day


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