君に二択を与える。
首を絞められて死ぬのと、目とかあちこちを潰されて死ぬのと。
僕個人としては、前者をおすすめする。なぜなら、血を流さずに逝けるから。
人間、みっともない姿で逝きたくないのが本音だろう?
さあ、どちらにする?

などと問いつつも、選ばせてやるつもりなんて初めからなかった。
1、2分の脳内会議の末、満場一致で結論が出ていた。

苦シム表情ガ見タイ。

これが僕の飽くなき欲望であり、アイデンティティ。
人が苦しむ姿に欲情するなんて、悪趣味すぎる。苦笑ものだ。
でも、欲望は人間を支配する。そして、人間は自身の欲望の忠実な僕でしかない。
「さあ、」
今回は少し違うシチュエーションを要求したい。
最期の最期に名前なんか呼んでくれたらいいなあ、なんて淡い期待をしながら、手を掛けた。

ぐしゃっ
(いい音、だなんて、)



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thank! 黄色

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