▼ 深夜語り(4)

ツイッター上で「深夜語り」と称して不定期更新しているもののログ(第４回)
ＹやＴが都市伝説・妖怪・怪談などについて即席で、紹介とも何とも言えないコメントを呟くだけのコーナー。
百話集まると百物語が完成する……かもしれません。



30、『メリーさんの電話』

？？？『もしもし、わたしメリーさん。

　……いま新婚旅行でハワイにいるの！
　さとるくんお土産なにがいい？
　三角ペナントとアロハシャツならどっちが好き？』

さとるくん「もー。んなことで電話してくんなよ姉ちゃん。国際電話たけぇんだからさー」


31、『暗い日曜日』

Ｙ「『自殺の聖歌』とは随分な言われようだ。だが実際にこの曲を放送禁止に指定している国もあるくらいだから、噂が根強いのは事実だね。それだけ信じている人間が多いんだ。……そうした人間の思い込みや噂が、この歌を本物の『自殺の聖歌』にしてしまったんだろうね」


32、『トミノの地獄』

Ｔ「なんだこれ。『姉は血を吐く妹は火吐く、可愛いトミノは』……？
あ、キッタくん、これ本の間から出てきたメモなんだけど……え？　声に？　うん、最初の方だけ…………はあ？　なんだよそれ！そんなの『読んだら死ぬ』って赤字で大きく書いといてよ！」


33、『改造ブロイラー』

Ｔ「ちょっと不思議だったんだ。ここのチキンおいしいけど、こんな足ばっかりよく集めてるなって。だから足が４本の鶏を使ってるって言われたら一瞬信じるかも。正直、おいしいならそれでいいし……歩いてるところはかなり見たくないけど」


34、『コークロア』

Ｙ「食品に都市伝説はつきものだからね。君が飲んでるコーラだってひと昔前は飲んだら骨が溶けるって噂だったじゃないか。色が黒いのはコールタールが入っているからだなんて話もあった」
Ｔ「高井堂のばあちゃんは今でも信じてるよそれ。骨が溶けるからコーラは置かないし、色の付いてる飲み物は体に悪いからって。オレンジジュースはセーフなんだけど」
Ｙ「高井堂っていうと、君がよく学校の帰りに寄るっていう駄菓子屋の？」
Ｔ「それそれ。……で、コーラは駄目でもなぜかラムネとサイダーはいいんだよな。同じ炭酸なのに」


35、『アクロバティックサラサラ』

阿久サラ「だからワタシは『悪皿さん』じゃないと何度も……なに、ワタシではなく都市伝説の悪皿さんについて知っていること？ ふん、それなら背が高くて赤い服の女だ！ 目玉がなくてな、出会うと不幸になる。だから……おい、人のことをジロジロ見るな」


36、『猿夢』
Ｙ「しばしば誤解されるが、この怪談はなにも『猿にまつわる夢』の話じゃない。話に登場するのは『遊園地などにあるお猿さん電車のような』列車であって、猿そのものは出てこないんだ。
他は『精気の無い男の声』のアナウンス、処刑を行うのは『小人』だからね。話者がそう名付けたでもなし、このタイトルを付けた人間も中々秀逸なセンスの持ち主だ。そうは思わないかい？」


37、『八尺様』
阿久サラ「姉さ……『八尺様』は、とある山奥の田舎にシュツボツする恐ろしいお方だ。すごく怖いぞ！ ワタシよりも頭一つ分背が高いからな！ あと真冬でもワンピース着てるぞ。それからモノマネがめちゃくちゃウマイ。手とかも超伸びる。どうだ！オソロシかろう！！」


38、『人面犬』
Ｔ「そりゃ生ゴミあさってるとこに出くわされたら『ほっといてくれよ』ともなるだろうなあ……」


39、『Ｔくば学園都市』
Ｙ「それにしてもここの都市伝説の多さは一体どうなっているんだい。『星を見る少女』といい『人面犬』といい、すべてここに由来している。こと地下の空洞に関する怪しい噂は絶えないし、まったく現代の都市伝説都市とはここのことだね」　


(追記におまけ)
追記