▼ 深夜語り(3)
(2014/10/11)
ツイッター上で「深夜語り」と称して不定期更新しているもののログ(第3回)
YやTが都市伝説・妖怪・怪談などについて即席で、紹介とも何とも言えないコメントを呟くだけのコーナー。
百話集まると百物語が完成する……かもしれません。
20、『幽霊注意!』
T「へえ。ビックリマークの看板の「その他の注意」って「幽霊注意」の意味もあるんだ。じゃああそこにも立てないとね、ほら、あの橋のへんとか。それから踏み切りのとこと、通学路んとこと、駅前と……人には看板無理だけど、代わりにワッペンとか貼るの?」
21、『オルレアンの噂』
Y「海外へ新婚旅行中、妻は夫を待たせてブティックの試着室へ入った。しかしいつまでたっても出てこない。不審に思った夫が試着室を覗くと…ご想像の通り、そこには誰もいなかったのさ。店員はそんな客いなかったの一点張り。さあ、彼女はどこに消えたんだろうね?」
22、『だるま』
Y「……行方不明になった妻がどうなったのか気になるかい? 大丈夫さ、ちゃんと続きがある。その後、彼女らしき人間を見たという話があるんだ。あるバックパッカーが中国の奥地で目撃したそうだよ。手足を斬られ『達磨女』として見世物に出される日本人女の姿をね……」
23、『おつかれさま』
???「ああ、コップならボクが片付けておくよ。……そんなに心配しなくても大丈夫さ、ちゃんと供養したんだから。これでキミの邪念は取り除かれた。昇抜天閲感如来雲明再憎、お憑かれさまでした」
24、『否哉』
S「……で、いい女だなーって思って声かけたら!振り向いた顔が!おっさんだったの!しわくちゃの!ジジイ! ……あー、今馬鹿にしたろ。怖い話聞かせろっつったのあんたじゃん。もー、俺超怖かったんだかんねー。大体なンであんなに綺麗な脚してんだよおっさんがよお……」
25、『ぬっぺっぽう』
T「たまにこれにそっくりなじいちゃんとか歩いてない? この太りすぎたブルドックみたいな顔、どっかで見たことあるなって思ったんだけど……これ最初に食べようと思った人すごいなあ。やっぱステーキとか? いくら逃げ足速くても、生でかぶりつくのはちょっと……」
26、『青坊主』
Y「これは青坊主といってね、一ツ目坊主の妖怪なんだ。しかし詳細はよくわかっていないところが多い。留守中に訪ねてくるだとか子供をさらうだとか、まあ地域によって諸説ある。……おい、どうしたTくん、顔色が悪いぜ。真っ青だ」
27、『リゾートバイト』
Y「夏休みにアルバイト? 結構なことだが、下調べはしておいたほうが身のためだと思うぜ。特に妙に時給が良い仕事は一度疑った方が良い。うまい話には裏がある、それがたまたま仕事先の宿の二階にあったら……なんて、笑えない冗談だ」
28、『死体洗いのアルバイト』
T「ホルマリンの臭いっていまいちぴんとこないけどどんな?……臭いだけで吐く……死体の…………それはちょっと、きついな。うち犬飼ってるから散歩行きたがらなくなると困るし、夏場に死体っていうのもあんまり……」
29、『蟹のドラム缶風呂』
T「……オレもう、しばらくカニ食べれないかも。都市伝説っていってもこれはさすがに無茶でしょ」
Y「同感だ。だけど僕は過去あれと似たものを作ろうとして狂ったようにザリガニ釣りに熱中した奴を一人だけ知っているよ」
T(そんなやついるのかよ……)
(追記におまけ)
追記