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深夜語り(2)

(2014/06/20)

ツイッター上で「深夜語り」と称して不定期更新しているもののログ(第2回)
YやTが都市伝説・妖怪・怪談などについて即席で、紹介とも何とも言えないコメントを呟くだけのコーナー。
百話集まると百物語が完成する……かもしれません。


10、『NNN臨時放送』

Y「さてと、そろそろいい時間か」
T「ふわあぁ…ひょんひょにみんの?」
Y「まあね。本当にそんなものがあるのか?“明日”の犠牲者がなぜ“臨時”の放送なのか?気になるじゃないか……まあ、君の名前は大丈夫だろうね」
T「……本名、無いわけじゃないからね」

Y「それにしても『明日の犠牲者』なんて、いったい誰へ向けての臨時放送なのか。それも気になるな。ああ、リストの中に自分の名前があったという話はないから安心してくれよ、今のところ」
T「っていうか、“見たら死ぬ”系だったら残りようがないんじゃ……」


11、『4時44分』

T「今晩なんで実験系ばっかなの。『#深夜語り』って話すだけじゃな
Y「ほらTくんもうじき4時44分だ。この時刻にまつわる話はさすがに数が多くてね。鏡が異界に繋がるというものや、『ヨジババ』に四次元へ連れ去られるなんて面白いのもあって…」
T(聞こえてないな)


12、『牛の首』

Y「心して聞いてくれ。この話を聞いたものはみんな死んでしまうという噂だ。それでも本当に聞くのか?……いいかい?じゃあ話すよ。

『牛の首』というとても怖い話があるんだ。
おわり。

……それ以上話すことなんて何もないよ。だって知ったら僕も死ぬんだからね」


13、『二口女』

T「食費かかりそうな奥さんだなあ。母さんは『女の子は食べ過ぎるくらいでいい』って妹を叱るけど、正直食べ過ぎるのもどうかと思うよ。……え、そういう話じゃないって? ……自分でも薄々感じてたよ」

T「若くて綺麗な奥さんが実はばあちゃんだったってオチも怖いよなあ」
Y「女性の二面性を示唆した話なんだろうね」
T「キッタくんも普段あんまり食べないけど……実は二口ってオチは?」
Y「さあ? 舌なら二枚あるかもね」
T「……それ自分で言っちゃうんだ」


14、『紫鏡』

T「覚えてたら死ぬとかずるいと思う」
Y「安心しろよ。君ただでさえ忘れっぽいんだから」
T「……そう言うキッタくんは記憶力が祟って死にそうだね」
Y「それについても安心だ。『白い水晶』の方も忘れないだろうからさ」


15、『寺生まれのTさん』

T「だからオレは『破ぁー!』とかできないんだって。たまたま寺に生まれて名字がTだっただけでオレなんて何の力もないよ……え、兄について?
…………別にいいけど。それ、今すぐ話さなきゃ駄目?」


16、『ベッドの下の斧男』

T「そんなアメリカホラーみたいな話、日本じゃ起こらないよなあ」
Y「だろうね。ところで話は変わるがTくん今コンビニに行きたくないかい。斧男の話とは全然関係ないが僕は今すぐ行きたいな」
T「それ多分話変わってないしせめてぼくの目を見て言ってよ」


17、『電気をつけなくてよかったな』

T「うわっ。さっき散らかし放題にして出た部屋が綺麗になってる。……あ、なんかベッドの上にメモが。……『でんきをつけないでくれてありがとう』……やっぱキッタくんの部屋なんかおかしいんじゃないの」


18、『ビデオカメラ』

Y「部屋に何者かが侵入した痕跡がある、か。それなら一度ビデオカメラを設置して外出してごらんよ。そうすればその誰かが入ってくる映像を撮ることができるかもしれない。……ただし、そいつが“出て行く映像”が映らなくても、僕は責任は取れないぜ」


19、『ルームメイトの死』

Y「……とまあ、『部屋に何者かが侵入していた』話は枚挙するに暇がないわけだが、基本的には同じ話のバリエーションと考えられるね。現代におけるストーカー同居型の怪談話もこの範疇に入れたいところだ。……ところでTくんはなぜこんな床で寝ているのかな」



(追記におまけ)


追記

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