設定
/ネタバレだらけなので、お話を読んだ後に閲覧下さい



 時代設定
/終戦から12年後の冬
/昭和30年代初頭の高度経済成長期

 ストーリーに関連する当時の出来事
1929(昭4) 海軍の飛行予科練が開講(応募資格:高等小学校卒業者満14~20歳未満。教育期間3年+飛行戦技教育1年)
1937(12) (→応募資格:旧制中学校4学年1学期修了以上に引き上げ)
1941(16) 12月8日真珠湾攻撃

1945(20) 終戦

1948(23) 海上保安庁
1952(27) 海上警備隊→警備隊
1954(29) 防衛庁発足とともに海上自衛隊が誕生

1956(31) 売春防止法の制定 法案は5月2日に国会へ提出され、同月21日に可決
1957(32) →4月1日から施行されることになったが、
1958(33) →刑事処分に着いては1年間の猶予期間が与えられた


/終戦直後の上野では男娼は最早名物と化しており、女装している者いない者おりまぜ、100人近くが見られた
/陰間の多くは12歳で水揚げ、19歳くらいまで客を取り続ける事が多かった
/1940~1945にかけての国内の外国人数は0に近い



1922 青峰生まれる
1936 青峰(14)海軍入隊
1937 青峰(15(14))操縦練習生
1940 黄瀬生まれる 青峰(18)訓練課程修了
1941 太平洋戦争開戦 青峰(19)黄瀬(1)
1945 終戦 青峰(23)黄瀬(5)

1957 出会い  青峰(35)黄瀬(17)
1958 結ばれる



 青峰
/尋常小学校卒業後、働きに出されるも稼ぎは乏しく、14歳になってすぐ海軍へ入隊
/新兵教育・練習部教育の後、数ヶ月軍港の警備につくも、その後すぐに操縦練習生の応募を受け操練へ、訓練課程修了後は中国に配属、開戦後空母の艦上機に、その後各飛行基地を転戦、終戦を迎え帰国
/終戦後、ポツダム昇進で少尉に。下士官から士官への昇進になるので、特務士官。
/終戦後は、ヤクザな道へ。正式に門に下った訳ではなく、立場はあくまで雇われの用心棒としているが、関係者からの信頼は厚く周囲の認識では立派にヤクザである。
/戦場での知り合いである火神とは戦後も連絡を取り合っており、戦後自衛隊に入隊した火神からは再三自衛隊入隊を請われている
 →火神とは同年であるが、予科練生としては火神が後輩にあたり、火神の海軍入隊は'38、旧制中学校卒業後のことである

/1958、黄瀬を引き取ると時を同じくして自衛隊入隊、ヤクザな過去とかは、青峰が艦上機パイロットだった時の上官であった赤司の計らいで揉み消された・・らしい
 →赤司:海軍兵学校出のエリート、'58時の階級は中佐
/世話になっていた、そこら一帯のヤクザを纏めるでっかいヤクザの頭の大親父からは、息子のように思われていた。自由に羽ばたいていく三男坊を見るつもりで、青峰を心良く見送ってくれる。

/この時代、恋愛結婚は少なく碌に互いを知り合わぬままの結婚も珍しくなかった。青峰の周りでも幼馴染みの桃井との婚姻を勧める意見が多かったが、青峰は自身が軍人であり、戦地でいつ死ぬかも分からぬ身である事からこの話は進めず、戦後も故郷には帰っていない為その後の桃井ことは知らない
 →桃井は戦後すぐに地元より少し離れた街で医者をしている黒子のもとに(恋愛の末)嫁ぐ


 黄瀬
/横浜にて、外国人カメラマンと地元女の間に生まれる。しかし父親は黄瀬が生まれる前に、次第に開戦へと傾く世論のなか外国人への差別が増したことから帰国。父の帰国後に妊娠が発覚、流産し切れず黄瀬を出産。
/子供(しかもハーフの)を抱えての生活はとても厳しいもので、母は黄瀬を捨てどこかへ消える。黄瀬は"いつのまにか孤児になっていた"
/戦後、外人相手の売春が横行しだした頃、黄瀬も自然とその流れにのり売春行為を働くようになる。「初体験がいくつだったかなど、よく覚えていない。ただ幼かった事は確かだ」
/まわりの娼婦達に育てられながら裏路地で生きる
/周辺ではそこそこ有名な男娼で、道端に立ってもすぐに買われていくため、彼に出会えた者は向こう一年の幸運を使い果たすなどと冗談まじりに言われている
/どう請われても"得意客"というものはつくらず、金を積まれたとて自分から指定の場所に行く等ということはしない。必ず道端に立って、毎夜買われていく

/青峰と暮らし出してから、売春はやめ、ある程度の世間の常識を青峰に叩き込まれた後、ゲイバーやらパブやらでウェイターのバイトをはじめる。
/ご近所の緑間っちさんに家庭教師についてもらい、お勉強をはじめる。緑間は近くの大学に通う大学院生



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