ハッピービーンズデー 2



※アリステア、エース、アガペ 視点



「あれ? 先輩のスタート地点も此処なの?」
「やあエース。うん、そうだよ」
「マジで? ラッキー!」

「デュースと監督生とも別れるしダルいな〜って思ってたけど、アリステア先輩と同じチームなら良っかな〜」
「おやおや、嬉しいことを言ってくれるね。全くウチの後輩は甘え上手なことで」
「末っ子の特権ってやつ?」
「あはは、言えてるね」

「さて、どうしようかね〜。まずは武器の確保もしたいところだけど」
「オレはデュースを捕まえられれば良いかな〜」
「僕はリドルを捕まえたいな〜。悔しがる顔が可愛いんだよね〜」
「うわ〜・・・・・・それ先輩しか思ってないッスよ・・・・・・」

「あ、あれは・・・・・・」

「やあアガペ、こんなところで合うなんて奇遇だね。散策中?」
「ああ、アリステア・・・・・・とハーツラビュルの問題児1か。そんなとこ」
「問題児1って・・・・・・」

「良かったら一緒に行動しない?」
「そっちが良いならいいけど」
「オレは良いッスよ、別に」
「それじゃあ決まりだね」

「きみらは誰か追ってるの? 雅先輩は開始早々巴先輩と魁先輩を追いに行ったよ」
「僕らはリドルと後輩のデュースを捕まえたいな〜ってところ」
「あー、なるほど」

「アガペはイデア先輩でしょ?」
「ああ、副寮長だし寮長は捕まえておきたい感じ?」
「いや、そういうわけじゃないけど・・・・・・そもそも見つけるのが大変でね。おれとイデア先輩だけかくれんぼしてる状態なんだよね」

「イデア先輩ならすぐ見つかりそうっスけどね」
「誰にも見つからない場所に籠ってそう〜」
「まあ多分そうだろうね。それを見つけられたらおれの勝ちってゲームしてる感じ」

「まあ、ぼちぼちお互い探しながら進もうか」
「ウ〜ッス」
「それが一番楽そうだしね」



* * *

※ナギル、カリム 視点



「だからやめとけばって言ったのに、ボクのいうこと聞いてればいいのにさ。まあ、今に始まったことでもないけどね」
「うぅ、狡いぞジャミル〜!」
「ふん、俺が何の理由もなしにそんなもの渡すわけがないだろう」

「それじゃ、お腹も膨れたことだし。そろそろ運動しないと、ね?」

「くそ、まあそう簡単に捕まるわけがないか」
「ふふ、ボクのことそんな簡単に捕まえられるとでも思ってたの? ジャミルも甘いね」
「言ってろッ!!」
「あはっ!」

「じゃ、ボクは退散たいさ〜ん。またね、ジャミル」
「逃がすか、待て!!」