from two second to four forth | ナノ


from two second to four fourth


「その格好……
 どうしたの!!?」
「ちょっと騒がないでよ、ルーラ」

その格好とは金色の猫の尻尾と耳を生やしているルーナの姿である。

「騒いでないほうが可笑しいっての!!!」
「いやお願いだから静かにしてよ…」



「…で、何でそんな事になったのよ」

やっとルーラは落ち着きを取り戻した。

「えっとー……
 昨日の晩、晩御飯の時にコムイ室長に私の為に作った飴製造機の飴を試食してほしいって言われたの。
 まーなんともないでしょとか思ってその飴を舐めたのよねー」




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「ルーナちゃん用の飴製造機が出来たから試食してもらえないかな?」
「すいません、コムイ室長。
 晩御飯まだなので」
「えぇっ 酷いよ、ルーナちゃん!!」
「まあまあ、兄さん、兄さんもまだなんでしょう?」
「そうだけど…」
「後から行きます」

コムイはとぼとぼと帰って行った。

「ほら、リナリー。私にコムイ室長からの災害が舞い降りてきたよ」
「もう、ルーナ。まだ何も起きてないじゃない」
「起きたも同然だよ…
 あーあ……」

リナリーは呆れたようにルーナを見ていたが、早く食べましょうと言って席に座った。

「あ、ごめん。もう食べちゃったから行くね」
「え、早くない?」
「歩きながら食べてたの」

ジャムのついた手を舐めて言う。

「みっともないわよ?」
「ほっといて」

ルーナはトレーを返して司令室へ向かった。




「失礼しまーす」

ルーナは司令室の扉を開けた。

「あぁ、ルーナちゃんかい?」
「はいそうです」

コムイは何か機械を突きながら待っていた。

「待ってたよ☆」

その横には力尽きて倒れている科学班の人がいる。

「ジョニーさん…?」

ルーナが彼の体を起こしても、ピクリともしない。

「ちょっと待っていて下さいね」

ルーナはジョニーをソファへ寝かせた。


「それで、なんでしたっけ?」

ルーナがコムイに問う。

「ルーナちゃん!!? さっきから僕に対して扱いが酷いよ!!!??」
「気のせいですよぉ」

笑顔で返す。

「…じゃあはい、これが飴ね」
「そんな疑いの目で見ないで下さい」

そう言いながら、ルーナはコムイからペロペロキャンディを受け取る。
そしてルーナはそれを口に入れる。

「……………………………まあまあですね」
「えぇ!!!!?」
「もう少し甘めにして下さい」
「え…ルーナちゃん!!!??」
「どうしたんですか、室長」

コムイが何故かポケットから鏡を出す。
ルーナはその中を覗きk「ええええええええええ!!!!!!!!?」

あのう、途中で遮るのやめてくれますか少しショックです。。

「どうしたのルーナ!!!!?」

リナリーが先程の声を聞きつけて飛んできた。

――まずい…!

この時ルーナは金色の猫の尻尾と耳が生えていたのだ。


「何でもないよ、リナリー」

ルーナはとっさに幻覚を作り、それらを隠す。

「あら、そう?」

リナリーは騙された。
そして部屋を出た。


「危なかった…」
「ルーナちゃん…」
「コムイ室長」

キリっと睨む。

「どうしてくれるんですか」
「えぇっと… この帽子を貸すから!」

コムイは自分の被っているベレー帽をルーナに押し付け、どこかへ飛んでいった。


コムイ室長、治らないと一生恨みますよ♪

と、ジョニーが寝ぼけた耳で聞き取ったのは別の話。






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