from two second to four forth | ナノ


from two second to four fourth


ルーラと神田は少し小高く見晴らしの良い丘の上に腰を下ろしていた。

「電車、来ないね」
「そうだな」

そう、ずっとあれから電車が来るのを待っていたのだ。


――昔、よくピクニックに行ったよなぁ…

ルーラにとっては遠い昔である家族との思い出が脳裏に過る。

――五人で仲良くこういう丘に登ってランチを食べたっけなぁ〜…

そして、冷たい過去も思い出す、
が、それは夢の様にすごく恐ろしく現実的ではなかった。

――なぜ、夢ではあんなに現実的なの…?

ルーラは不思議に思った。





ルーラの隣にいる神田は六幻を抱え考え事をしていた。
それは任務内容だった。


「アレン君、神田君」

司令室を出ようとしたアレンと神田は呼び止められた。
ちなみにもうルーラは任務の準備に行った。

「実はね、今までのデータを見てみるとルーラちゃんが行く先、行く先で予想以上のアクマが出現するんだ」
「コムイさん… それって…」
「そうなんだ。 ルーラちゃんは狙われているかもしれないんだ。
 だから、今回、君たちはルーラちゃんの護衛も兼ねて任務に行って欲しい」
「…言われなくてもオレがルーラを守る」

それだけ言い残して神田はその場を離れた。


また、少し考えたあと

――何があってもルーラはオレが守る。

と、いう表情になった神田だった。





アレンはまだルーナの幻覚の中にいた。
どちらかというと心の中に幻術をかけているので対象が現実世界では動かなくなる。
だからアレンは線路の横に放置されていた(笑)

その周りにはゴーレムが飛んでいる。
ゴーレムの繋がっている先はルーナの自室だった。
昨日が徹夜だったため、今日は休みにして貰った。
しかし、ルーラがいないためルーナは部屋に一人でいる訳だ。
そこに舞い込んできたアレンに幻覚をかけてというルーラの頼み、断る理由がなかった。

人を虐めるのが好きなルーナは楽しんでいた。




[] []
[back]
[TOP]



×
- ナノ -