from two second to four forth | ナノ


from two second to four fourth


「そーなの!! リナリー!!
 神田とアレンったら人の事間違えるのーー!!!」
「ったく、ありえねーぜ」

ルーラの幻覚の中にいる神田とアレンは向かい合わせに、神田の隣にルーラとルーナ、アレンの隣にラビとリナリーが座っている。

「本当、間違えるって最低よねっ」
「…」

腹黒い会話についていけられないラビ。

「まぁ、アレンは初めてだったから許すとして」
「神田は2回目なのによーー!!?」
「だから、あたしショックで…」

ルーラは泣くフリをする。


――女の子ってやっぱ怖いさー

真剣にそう思ったラビだった。


「そろそろ、行こうか」
「え? なぜさ?」
「「ここに居ては危ないから」」
「ラビ… 私なんとなく今から起こる事が予想できるわ、早くいきましょ」
「嗚呼…」

ラビは悪女3人に従った。

この判断がどれだけ適切だったかラビは知ることになった。




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「じゃ、解除するぜ」

ルーナ、ルーラ、リナリー、ラビはほとんど人がいなくなった食堂の入口で神田とアレンを見ていた。


会ってはいけない二人の目があった時、こんな会話が聞こえてきたではないか。

「てめぇ、クソモヤシ、オレのことをそう見ていたんだなぁ(黒」
「それはこっちのセリフですよ、バ神田(黒」
「(オレがルーラに憑く悪いムシだとぉ!!)上等だ!!!!(黒」
「(僕がルーラの足元に生えて邪魔するモヤシですか…(怒 )今日こそこてんぱんにしてあげますよ(超黒」

 ※()内はそれぞれが早口で心の中で思っています  by管理人

二人ともイノセンスを発動させて戦い始める。

「なー、ルーラ。どんな幻覚見せたんさー?」
「今一番気になっている事を一番嫌いな奴に嫌味な言い方で言わせただけ」
「内容は何なの?」
「ルーラは見ないの。プライバシーがあるからって」
「…」

戦いはヒートアップし、砂埃が立つほどになっていた。

「災厄招来 界蟲 『一幻』!!!!!」
「甘いですね!!神田!! ミミズですか!!??」
「殺す… 災厄招来 『二幻刀』…」

「おいおい、そろそろ止めた方がよくねーか?」

ラビの顔に青い縦線が何本か入る。

『ジジ…』

「「!!」」
「ルーラ、服」
「任務だ」

ルーラのゴーレムに無線が入った。
交換していたのは上着だけだったのですぐに団服と白衣を交換した。

「ユウー!!アレーン!!任務ぅーー!!!!!

ルーラが叫ぶ。
すると、二人は動きを止め、睨みあいながらこちらへ歩いてきた。

「…ルーラ、気をつけてね?」
「分かってる、ルーナ。 いってくる(ニコ」

ルーラは笑って、神田とアレンの機嫌を取りながら歩いて行った…


2009.8.20./2012.3.27.


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