Ears | ナノ


Ears


夜。丁度お夕飯の時間。

奈「さあみんな、たくさん食べてね」

ツナ君のお母さんは奈々さんって言って、とってもいい女性だった!!
物腰が柔らかくて、優しい笑顔が安心させてくれる。

デ「うめぇ!」

さっそく箸を持ってご飯を食べるディーノさん。
じゃ、私も食べよー!

うわ、マジでうめぇw
お母さんの料理もだけど、奈々さんお上手です!!
ガツガツ食べれるんですけど。
あ、でも遠慮というものを知らなきゃいけないわよね…
うぅ…

デ「何か聴きてぇことはねぇか?可愛い弟分よ。兄弟子としてアドバイスしてやるぞ」
ツ「はあ… (ディーノさんに気に入られるのは嬉しいんだけど、マフィアになるのは絶対嫌だし…)」
デ「そういえば、ツナのファミリーはできたのか?」

リボーン君に視線を向けるディーノさん。
あ、この魚美味しい。

リ「今んとこ、獄寺と山本、月空。
  後、候補なら雲雀と笹川了平」
ツ「それ友達と先輩だから!まったく」
月空≪ええ!!?いいじゃない、ツナ君≫
ツ「よくないよ…
  リボーンは何でオレなんかの所に来たんだよ」
デ「ボンゴレはオレ達同盟ファミリーの中心なんだぜ。
  オレ達のどのファミリーより優先されるんだ」

え!
ボンゴレファミリーってそんなに偉いんですか!すげぇ。

ツ「(さらにブルー……)」
奈「あーら、ディーノ君ったらそんなに零しちゃって」

ディーノさんのほうを見てみると、酷い。
ご飯粒はバリ零れてるし、みそ汁はワカメがお椀にくっついてる。
…ランボ君より零してますよ………

リ「ディーノは部下がいないと半人前だからな」

半人前?あのディーノさんが?

リ「こいつはファミリーの為じゃねぇと力を発揮できないタイプなんだ。
  部下がいねぇと運動能力が極端に下がるしな」

どwんwだwけw
あ、[w]とか嫌いな人ごめんなさい。

ツ「何それ。ある意味究極のボス体質!??」
デ「またリボーンはそういうことを!月空とツナが信じるだろ!
  普段の食事はフォークとナイフだから、箸が上手く使えねぇだけだよ」

そ、その割には冷や汗半端ないんですけど…

ツ「な、何だそうですよね」

ツナ君もどもってます。


奈「あ、月空ちゃん。ついでにお風呂も入っていく?」
月空≪いいんですか?でも親に言ってないので…≫
奈「まあ。気にしないで」
ツ「入って行ってよ、月空ちゃん」
月空≪じゃ、じゃあお言葉に甘えて…≫
奈「あ、ツー君。お風呂入れてきて?」
ツ「はーい」

ツナ君が立ち上がり、リビングから出ていく。
や、優しい…
何だか嬉しいや。





ツ「ぎゃああ!!!!!」


月空≪ツナ君?≫
デ「どうした!!」

ディーノさん自分の足を踏んで、 こ け ま し た 。

月空≪デ、ディーノさん大丈夫ですか?≫
リ「相変わらずだな」
月空≪本当だったの!!?≫

ディーノさんと一緒に声のした方に行く。

浴槽ではツナ君と… 


エンツォォォォォオオオオオオオ!!!!!!!!!!!?????????


ツ「か、亀がぁぁ!!!」
月空≪ちょ、落ち着いて!≫
デ「あっちゃー…
  エンツォの奴、いつの間に逃げ出したんだ?」

やっぱり大きくなってたんだー!!!!
てかディーノさんしっかり!飼い主なんだから、逃がしちゃ駄目でしょ!!!
ツナ君がエンツォから逃げてきた。
よかった。これで食べられる心配はないね!

リ「エンツォは水を吸うと膨張する、スポンジすっぽんだ。
  巨大化すると、家一軒喰っちまうんだ」

沢田家ピーンチ!!!
ツナ君の危機は去ったけど、家がピーンチ!!!!
ほら、ビッグエンツォ浴槽食べてる!
大きな口でバリバリ食べてるからぁああ!!!!

デ「手を出すな!
  自分(テメェ)のペットの面倒も見切れねぇようじゃ、キャバッローネ十代目の名折れだ!!!」

ディーノさんは鞭を取り出す!
おお!またあの素晴らしき鞭裁きを見れるの!!!?
ディーノさんが鞭をふる…う。

ツ「痛!」

鞭が後ろに飛んできたから、私はとっさに頭を下げた。
しかし、ツナ君は避けきれず、ディーノさんの鞭が顔に当たった。

デ「わり!すっぽ抜けた!!」
リ「これで解ったろ。部下がいないと、あいつはまるで駄目なんだ」
ツ「うっそー…あのディーノさんがほんとに…」

エンツォがのしのしと…
浴槽から出てきたぁああ!!!!?

ツ「風呂場が!!!」
リ「仕方ねぇな。レオンの出番だ」

リボーン君の頭に乗っている、緑の…レオンって言うらしいファッションかと思ってたやつが、ツナ君の顔に飛びつく。

月空≪ツナ君!?≫

いきなり顔が変わったのだ。
ん?見たことあるぞ?

デ「ロマーリオ、帰ったんじゃなかったのか?」

ディーノさん気付いて!
身長低いでしょ!それツナ君!!

デ「ばっきゃろう!!!オレに任せて下がってろ!!!!」

改めて鞭を構えるディーノさん。
エンツォの4本の足を得物で縛った。
流石…ディーノさん。

ツ「やっぱりディーノさん、格好いい…」

レオン君が取れて、リボーン君のボルサリーノの上に乗る。
よかった〜ツナ君の家が壊されなくて…
携帯が振動する。
お母さんからだ。

まだ…帰ってこないの?(´・ω・`)ショボン

お母さん、しょぼんじゃないからぁあ!!
何でいっつも変な絵文字なの!!
まあ返信する。

今から帰ります!

月空≪ごめん、そろそろ帰らなきゃ≫
ツ「あ、うん解った。ごめんね、こんなんになっちゃって」
月空≪いいのいいの!ディーノさんと知り合えたし!奈々さんのご飯は美味しかったし!≫
デ「帰るのか?」
月空≪はい、ディーノさん。また今度≫
ツ「あ、送っていくよ!」
月空≪え、いいよ…ヴヴヴ≫

またメールだった。

迎えに来たわ!!!!

お母さんんんんん!!!!?
マジで、早!!!!
ツナ君の家の位置知ってるの!!!?何で!!?

月空≪お母さんが迎えに来たって… だから大丈夫≫
ツ「あ、解った…じゃあ気をつけてね!また明日!!」
デ「じゃあな!」
リ「またな」
月空≪それじゃあ。失礼しました!!≫

玄関でツナ君とディーノさんとリボーン君とお別れをした。

道に出ると、お母さんがいた。

月空≪お母さん…≫
母「待ち切れなかったわ」

待てよ。お願いだから。

母「帰りましょ?」

お母さんが手を出してくる。
私はそれを掴んだ。
とても温かく、柔らかな手だった。


月が私たちを照らしていた。







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管理人から!

ディーノさん編まだ続きます(笑)
桃巨会ですよ〜

/12.4.30.


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