Ears | ナノ


Ears


今日はツナ君宅の晩御飯に御呼ばれに行きます!

ツ「母さん、楽しみにしてたよ」
月空≪本当?嬉しいなぁ≫
ツ「でも、その前に家でリボーンが待ち構えてると思うと…」
月空≪ああ…リボーン君赤ちゃんなのに、凄いよね!色々!!≫
ツ「ハハハ…」

ちょっとツナ君は元気なさげ。
ふとツナ君が前を向いて、え?っと言う。
私もなんだろうと見てみる……え?

20人ほどの黒スーツの男性の方々が…
え?

ツ「な゛!」
男「ん゛?」

迫 力 あ り す ぎ !!
怖い。。

男「御帰りなさいませ!沢田綱吉殿」

今日3度目なんだけど…
え?

男たち全員が道の端に並び、…ツナ君を歓迎している。

ツ「い、行こうか… 月空ちゃん……」

私は怖いので、頷くだけ。
いや、マジ怖い。
しかもなんか日本人じゃないよ?
欧州のほうの方々だもん!!

急いでツナ君の家に入る。

月空≪お邪魔します!!≫
母「おかえりなさい。
  あら、こんにちは!いらっしゃい」
月空≪お招き頂いてありがとうございます!≫
母「気にしないで。
  そうそう、ツー君、お客様がいらっしゃってるわよ?」
ツ「え?
  あ、月空ちゃん、こっち」

ツナ君は階段を上る。
私はついていく。




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ツ「リボーン!また何やったんだ!!?」

ツナ君は彼の部屋を開けたとたん、リボーン君に話しかけた。
そして動きを止めた。
私も覗いてみると…

わお!

黒スーツの方が2名ほど!!
怖いっつってんだろ((((゚Д゚))))

リ「待ってたぞ、ツナ、月空」
月空≪お、お邪魔してます…≫

一応礼儀はちゃんとしたほうがいいよね!ははは…

ツ「一体これは何なんだよ〜」
?「よお、ボンゴレの大将」

部屋の奥にある…椅子が話かけてきた。
…ボンゴレってなに?

?「遥々イタリアから遊びに来てやったぜ」

椅子がくるっとまわり…金髪のお兄ちゃんが現れた。
うん、ごめんパニクってた。椅子が喋るわけないよね。

?「オレはキャバッローネ十代目ボス、ディーノだ」

ツ「キャバッローネって… マフィア!!?」
月空『ボンゴレと同じ?』

怖い御兄さん方に聞こえないように携帯画面だけでツナ君に話しかける。
いや、マジで怖いッス。

ツ「うん…多分…」
デ「ハハハ!!こりゃ駄目だな!!!」

あれ、金髪兄貴が笑いだしたよ。
…テンション掴めねぇ!!
兄貴さん近づいて来た!!

デ「オーラがねぇ。
  ツラ構えが悪い。
  覇気もねぇし、期待感もねぇ」
リ「足も短ぇ。
  金もないし、力もない」

…………駄目だしされてる?ツナ君。

デ「幸も薄そうだ。
  ボスの資質ゼロだな」

言い過ぎでしょ、兄貴。
ていうか…

月空≪…ボンゴレファミリーのことでしょうか?
  リボーン君がボスじゃないんですか?≫

あれ、周りシーンってなったよ。あれ?

デ「リボーン…」
リ「そうだぞ」

いや、2人で目配せしても解らないから!!

ツ「(ずっとリボーンがボスだと思ってたのー!!?)」
月空≪あ、でも獄寺君はツナ君を十代目ーって呼んでる…けど≫
リ「ツナはボスに見えねぇけど、一応ボスなんだぞ」
ツ「(一応って何ー!!)」

へぇ…知らなかった。
リボーン君がボンゴレのボスだから、強いのかと思ってた。

ツ「リボーン!誰なんだこの連中は!!」
リ「ディーノはお前の兄弟子だぞ」
デ「悪いことばっか言ったが、気を悪くするなよ。ボンゴレ十代目。
  オレもリボーンに逢うまで、これぽっちもボスの資質なんてなかったぜ」
ツ「リボーンに逢うまでって… まさか!」
リ「オレはここに来るまで、ディーノをマフィアのボスにすべく、教育してたんだ」

じゃあリボーン君がボスやったほうがよくない?
強いし、赤ちゃんなのにそんなだったら将来有望じゃん。

リ「それとこれとは話は違うんだぞ、月空」

はいごめんなさい読心術ー

デ「まあ、リボーンのお陰で、今や5000のファミリーを一家の持つボスだ。
  本当はもっとリボーンにいろんなことを教わりたかったが、お前の所に行くって言うんで泣く泣く見送ったんだぜ」
ツ「あの…僕はマフィアのボスにはなるつもりはさらさらないんで、リボーンを連れて帰って帰って下さって結構です!」

おお!強気に出たな、ツナ君。
でも…

月空≪…私たち、ファミリーじゃないの………?≫
ツ「え…」
デ「ハハ。リボーンの言った通りだ!こいつ昔のオレにそっくりだな。
  オレもボスを継ぐ気なんかなかった。ハナからマフィアを目指す奴にロクなのはいないからな」
ツ「――」

自信なく何かを言うツナ君。
小さすぎで聞き取れないよ。

デ「リボーンの腕は確かだ。きっとお前も立派なボスになれる。
  …それでも一生ボスをやらねぇって言うんなら……」

彼は着ているコートの内側に手を伸ばす。
まままままままさか、拳銃!!?

ツ「ヒィ!」

ツナ君は倒れる…が。

デ「咬むぞ!」

兄貴…もとおいディーノさんは亀を出してきた。
何だ、可愛いじゃない。(亀が)

黒スーツ「人が悪いですぜ、ボス」
デ「こいつは、エンツォって言って、リボーンにレオンをくれと言ったら変わりにくれたんだ」
リ「このレオンはオレの相棒だからな」
ツ「何なんだ…この人たち」

廊下で小さい声が聞こえる。
はっきりとは聞き取れない。
扉が開くと、子供が入ってきた!

月空≪イーピンちゃん!ランボ君!≫

またランボ君はおもちゃ(=手榴弾)を持っている。

ラ「あ、またお前だもんねー」

急にランボ君が止まった。
こけた。
いきなり私のほうに振り向くからよ?
…あれ、私が呼びかけたのがいけないの?

こけた拍子におもちゃ(=手榴弾)が飛んでいく。
窓の外へ飛んでった。

ツ「馬鹿!!」
リ「やべぇな。外にはディーノの部下たちがいるぞ」

ディーノさんが立ち上がった。
窓のさんに足を掛け、手には鞭を持っている。
空を舞うディーノさん。

デ「―――!!!!」

彼は振りかぶり、鞭を振るう。
そして、爆発が屋根の上で起きた。
…ディーノさん、裸足ー
道路、裸足ー

でも、

月空≪かっこ、いいね…≫
リ「ツナ、解ったか。ファミリーの為に命を張るのがボスだ」
ツ「何でもかんでもそこに結びつけるなよ!」

リ「ディーノ、お前今日泊っていけ。ママンの許可はもう取ってるぞ」
ツ「え?」
デ「オレはいいけど、こいつらがなぁ…」
リ「部下は帰っていいぞ」
部下1「リボーンさんの所なら安心だな」
部下2「ああ、清々する」
デ「お前らなぁ…
  よっしゃ。じゃあボンゴレの十代目に説教でも垂れるか!」

ディーノさんは部下の人たちに愛されているようです!!
私は泊らないけど、お夕飯は一緒します!



2010.11.29./12.4.30.


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