砂糖の様に甘い言葉たちを吐いて愛を語る目の前の男を蹴飛ばしたくなった。そんな言葉聞きたくないし、それを言う相手を間違っているのではないかと思うのだ。まるで懺悔室で話を聞く神父のような気分だった。
語られた言葉たちは、懺悔でも何でもないけれど。
こいつはもしかしたら砂糖で出来ているのかもしれない。だから甘い言葉を吐くのだ。きっと舐めたら甘くて口の中が収縮してなんとも言えない気持ちになるに決まっている。だからと言って、舐めたいとは思わないのだが。
笑顔を向けられる度に、胸が締め付けられ、吐き気がする。やめてくれ。その顔で見ないでくれと思う反面、もっと笑いかけてくれと心の底で叫んでいて馬鹿らしくなる。
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